ニュース 2022.01.26. 10:00

昨季は表に見えない部分で貢献 ロッテ・田村、攻守走で勝利に貢献を!

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9回、決勝打を放ち、ガッツポーズして一塁に向かうロッテ・田村

チームメイトに助言


 1974年以来の勝率1位でのリーグ優勝を目指すロッテのなかで、田村龍弘の奮起、意地に期待したい。

 田村は12年ドラフト3位でロッテに入団し、高卒3年目の15年に117試合でマスクを被り一軍に定着すると、16年から捕手として3年連続で120試合以上出場。18年には全143試合出場を果たした。19年以降は19年が『急性腰痛症』、20年が『右手第2指末節骨剥離骨折』、21年が『左大腿二頭筋肉離れ』、『左内腹斜筋損傷』と試合中の怪我などにより、毎年のように故障に泣いている。

 故障で離脱している期間も、チームに貢献するのが田村という男だ。

 昨季ファームでリーグ最多の18セーブを挙げた小沼健太は昨年7月のオンライン取材で、「田村さんに受けてもらったときに、自分の真っすぐとフォークを自信持って、その2つだけで抑えられるようにしろという言葉をもらいました。打たれてもその2つ。基本的にはその2つで抑えられるように、自分では意識的にやっています」と田村から助言をもらい、実際にストレートとフォークの2球種しか投げていない時期もあった。昨年8月1日の西武戦では4-3の9回に登板し、1イニングを13球で三者凡退に抑えたが、ストレートが10球、フォークが3球。育成の長谷川に対しては6球全てストレートで二ゴロに仕留めた。

 また小沼はその時の取材で「益田さんの(登板までの)作り方であったり、考えというのを田村さんに教えてもらったうえで、“お前の意識が低い”と言われました。逆に燃えたというか、やってやるぞ!という感じになりました。意識的に取り組んでいます!」と、モチベーションアップに繋がる声をかけてもらったことに感謝した。

 一軍に復帰してからも、昨季途中に加入した加藤匠馬は田村にとってポジションを争うライバルだが、チームの勝利、優勝のために、投手の特徴について聞かれ情報共有した。

 「田村はロッテで長く出場しているキャッチャー。どういう風にリードしているのかな。僕より田村の方がロッテのピッチャーを知っているので、聞きにいったりしますね」(加藤匠馬)

 後半戦は加藤が60試合中46試合でスタメンマスクを被り、加藤が捕手として先発出場した試合は23勝17敗6分。不安定だった先発陣を立て直し、小島和哉は2度の完封勝利、佐々木朗希は後半戦の防御率が1.22と抜群の安定感を誇った。


プレー面での活躍に期待


 昨季は見えないところでチームの貢献度が大きかった。今年は田村自身がプレーでチームの勝利に貢献する機会を増やしたい。

 田村は昨季打率こそ.235だったが、8月29日の楽天戦で0-0の9回二死二、三塁の場面で宋家豪が投じた10球目のチェンジアップをレフト前に弾き返す決勝の適時打を放てば、10月は8試合に出場して打率.333(15-5)、3打点の活躍を見せた。

 走っても“1つ先の塁”を狙った走塁を何度も見せ、4月7日のオリックス戦では岡大海のレフト前の安打で一塁走者の田村は一気に三塁を陥れ、4月13日の楽天戦でも角中勝也が放った二塁へのゴロで二塁手がお手玉している間に、三塁走者に続き二塁走者の田村もホームインする好走塁。

 守備では10月5日の西武戦で、先発した石川歩を6回1安打無失点に抑える好リード。石川は同日のヒーローインタビューで「田村がすごく良いリードをしてくれた」と感謝した。続く 10月13日のオリックス戦では、10球以内で終えたイニングが3回、6回、8回、9回と4イニングあり、6回はわずか5球で打ち取るなど、わずか97球で石川の完投勝利に導いた。

 ロッテの捕手事情は、加藤、柿沼友哉、佐藤都志也など年々、競争する選手が増えている。田村はその競争を勝ち抜き、ロッテの不動の“正捕手”と呼ばれるような存在になりたいところ。田村の成長、そして捕手陣の競争レベルが上がることで、チームはもう一段階強くするはずだ。今季はプレーでも勝利に貢献して欲しい。

文=岩下雄太
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