選手層に厚みが出る一方でリスクも
7日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2022』に出演した高木豊さんが、DeNA・佐野恵太について言及した。
主軸として今季も期待される佐野だが、今キャンプでは本職の外野以外に一塁での守備練習も実施。昨季DeNAの外野陣は佐野の他に、桑原将志、タイラー・オースティンと3人が打率3割以上の強力布陣を築いた。そこに今季は、日本ハムから大田泰示が加入。内野手のネフタリ・ソトを含め幅白い起用法を模索し、佐野の一塁起用が浮上したのだ。
佐野の一塁起用について、解説陣の見解はいかなるものか。高木豊さんは、佐野の一塁起用によって「選手層の厚みが出る」とした。その上で、「右の大田泰示を獲っているので、外野の起用法というのも考えているかもしれないし、やっぱり延長12回というのが大きいかもしれない」と、今季から再び延長12回制となるシーズンを見据えたプランだと話した。
ただ、コンバートによるリスクも強調。「使う筋肉が全く違うので、怪我に注意しないと。あとバッティングに影響する可能性もある。外野の距離感と内野の距離感はぜんぜん違うので、打撃が狂う選手も中にはいる。佐野は首位打者を獲るくらいの打者なので心配ないかもしれないけど、そういう影響も頭に入れておきたい」と怪我や打撃不振など、懸念点を指摘した。
一塁手の練習の影響があったのか定かではないが、奇しくも13日に佐野が右脇腹の肉離れで離脱したことが判明。三浦大輔監督率いるDeNAはシーズン開幕へ向けてあらゆるオプションを模索していたものの、頼れる主軸を欠いた状態でチーム作りを強いられる格好となった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』