◆ “開幕”有力だったエースが離脱「5~6人候補はいます」
DeNAは4日、昨年までオープン戦後に行われていた出陣式と、鎌倉の鶴岡八幡宮で行われていた必勝祈願を、横浜スタジアムにてファンの前で開催した。
出陣式は球団OBの荒波翔氏による司会のもと、三浦大輔監督、佐野恵太キャプテン、今永昇太、山﨑康晃、牧秀悟の5人が参加した。
春季キャンプを振り返るトークが繰り広げられ、三浦監督は「チームバッティングやゾーンで勝負することを意識してやっていた」とコメント。佐野は練習内容も「みんなスイング量が明らかに増えた」と昨年との違いを説明した。
今永は斎藤隆コーチが「熱い言葉をかけてくれて、選手のやりやすい環境を作ってくれる」と新任コーチへの感謝を口にし、山﨑康晃は「明るい雰囲気の中でできた」と笑顔を見せた。
オープン戦好調の牧も「コロナで合流が遅れてしまったが、充実したキャンプだった」と振り返り、球界で言われる“2年目のジンクス”も気にすることなく「自分のペースでやっていければ」とシーズンに臨む姿勢を示した。
キャンプ中に故障離脱した投打の柱は、復帰へ前進しているようで、右脇腹の肉離れで離脱した佐野は「バッティング練習は始めている」と現状報告。左前腕に炎症が出た今永は「キャチボールも始めてますし、順調に来ています」と、ともに早期復帰を視野に入れていた。
注目の開幕投手について、三浦監督は「今永が怪我してしまったんで、現状決まっていません」と話し、「5~6人候補はいます。来週くらいには決めたい」と、オープン戦の結果を踏まえ熟考する構えだ。
◆ スタジアムで「横浜反撃」の誓い
続いて、伊勢山皇大神宮の宮司をグラウンドに招き、チームメンバーとともに必勝を祈願。代表として南場智子取締役オーナー、岡村信吾代表取締役社長、木村洋太取締役社長、三原一晃専務取締役球団代表に、三浦監督と佐野恵太キャプテンが玉串の奉納を行った。
祝詞には今年のスローガンである「横浜反撃」も盛り込まれるなど、プロ野球の必勝祈願らしい一面もあり、巫女の舞など伝統的な儀式でシーズンの必勝を期した。
最後に、三浦監督はスタンドに集まったファンの前で「昨シーズンの悔しさを胸に、今シーズンのスローガン“横浜反撃”を胸に、皆様と一緒に反撃のシーズンにしていきます。熱いご声援、よろしくお願いします!」と宣言し、必勝祈願を締めくくった。
「ファンと、チームとスタッフが一緒になって、横浜反撃を成し遂げたい」との思いから実現した横浜スタジアムでの出陣式&必勝祈願。三浦監督が昨季掲げた“横浜一心”の想いは、2022年シーズンも変わることはない。番長野球2年目もファンとともに高みを目指す。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)