各球団のエースたちが続々登板
プロ野球12球団がオープン戦に臨んだ5日、3月25日に開催される開幕戦での先発登板が内定しているエースたちが調整登板した。
5年連続8度目の大役に挑む巨人の菅野智之投手(32)は、札幌ドームで新庄剛志ビッグボス率いる日本ハム打線に対し、2回33球を投げ2安打無失点、無四球4三振の好投。立ち上がりこそルーキー選手から連打を浴びたが、多彩な変化球を操り、オープン戦初登板を無失点で終えた。
開幕戦で菅野と投げ合う中日の大野雄大投手(33)は、昨季日本一に輝いたヤクルト打線を相手に3回3安打1四球1失点。コースに決まる満点の投球内容とはいかなかったが、得点圏に走者を背負うピンチも犠飛による最少失点でこらえた。
4年連続4度目の開幕マウンドに挑む広島の大瀬良大地投手(30)は、西武打線と相対し4回64球を投げ、2安打1失点で降板。3回までは打者一巡をパーフェクトに抑える快投で、順調な仕上がりをアピールした。
また、この日は昨季の投手タイトルを総なめにしたオリックスの絶対的エース・山本由伸投手(23)も対外試合初登板。DeNA打線を相手にいきなり4連打を浴びる立ち上がりだったが、2イニング目はあっさり三者凡退に抑え2回1失点。有力視される開幕戦での登板へ向けて、順調な調整を進めている。
ローテの柱候補も順調アピール
その他にも、広島と対戦した西武では、ドラフト1位ルーキー・隅田知一郎投手(22=西日本工業大)が5回無失点、同2位の佐藤隼輔投手(22=筑波大)が4回1失点と好投を見せ、ローテ入りを期待される即戦力左腕コンビが猛アピール。
また、ロッテの佐々木朗希投手(20)は自己最速タイ163キロを計測するなど、160キロを超えるストレートを連発し、ソフトバンク打線を相手に5回2安打無失点、毎回9奪三振を奪う圧巻のパフォーマンスを披露した。
日本ハムは、河野竜生投手(23)が5回2安打無失点と好投し、上沢直之投手(28)も3回2四球無失点の0封ピッチング。新型コロナウイルスに感染して出遅れていたヤクルトの高橋奎二投手(24)も、中日戦で対外試合初登板し、3回無失点と上々の仕上がりをアピールした。
一方、阪神の藤浪晋太郎投手(27)は本拠地・甲子園で行われた楽天戦に先発するも、自身のエラーが絡み初回に先制点を献上するなど4回5失点。同じマウンドで4回0封と好投を見せた楽天・岸孝之投手(37)とは対照的な内容で、開幕ローテーション入りへ不安を残した。