22年シーズン最速で開幕へ
プロ野球は3月25日にセ・パ両リーグの2022年シーズン公式戦が開幕する。
16時試合開始予定で今季最速開幕となる楽天-ロッテ(楽天生命パーク)のカードでは、昨秋のドラフト会議を経てプロ入りしたルーキー捕手の開幕スタメンが濃厚。
両軍ともに入団間もない新人選手が試合をコントロールする異例の光景となりそうだ。
楽天「新打線」機能するか?
ホームにロッテを迎える楽天は、球団史上初のオープン戦優勝を果たし、レギュラーシーズン開幕を迎える。
その扇の要を担ったのは、愛知大からドラフト2位で入団した“東北のゴジラ”こと安田悠馬。打てる捕手として期待を寄せられている大型ルーキーは、OP戦14試合に出場し打率.242、1本塁打、8打点を記録。
2年ぶり7度目の開幕投手を務める則本昂大や、田中将大ら、豊富な実績を誇る投手たちとバッテリーを組みながら、開幕スタメンに抜擢されることが決まった。
打撃陣では安田の他にも、9年目のシーズンを迎える和田恋が好アピールを続けており、初の開幕一軍に続いて開幕スタメンも濃厚。新加入の西川遥輝はリードオフマンに定着しており、新生犬鷲打線を牽引する働きが期待される。
松川だけじゃない…若手台頭のロッテ
一方、ロッテは高卒入団のドラフト1位ルーキー・松川虎生の開幕スタメンマスクが決定的となった。高卒新人捕手の開幕スタメン出場となれば、2006年の炭谷銀仁朗(当時西武/現楽天)以来史上3人目の快挙。
松川は春季キャンプ一軍スタートをきると、実戦に入ってからも一軍に帯同。OP戦打率こそ1割台に終わったが、新人らしからぬ堂々とした立ち振る舞いで、開幕投手の石川歩、開幕3戦目に登板予定の佐々木朗希らをリードし、開幕スタメンの座を勝ち取った。
ロッテ打線は昨季の全試合で「1番」に座った荻野貴司が調整の遅れから開幕不在となったが、大卒3年目の髙部瑛斗がOP戦首位打者の好成績を残し「1番・左翼」でスタメン起用濃厚。その他にも平沢大河が猛アピールを見せ、開幕スタメンに名乗りを上げている。
レオネス・マーティンとブランドン・レアードの助っ人コンビが得点源となることは変わらないが、昨季の開幕時にはいなかった“新顔”がラインナップに加わり、新たな風を吹かせようとしている。
【オープン戦の戦績】
楽:★☆☆☆★☆☆-☆☆☆☆--☆☆(11勝2敗3分け)
ロ:★☆★★--★★☆★☆★★☆★☆(5勝9敗2分け)
【過去の対戦成績】
21年:楽天 9-1-15 ロッテ
20年:楽天 15-1-8 ロッテ
19年:楽天 10-2-13 ロッテ
18年:楽天 13-0-12 ロッテ
17年:楽天 15-1-9 ロッテ
合計:楽天 62-5-57 ロッテ
【開幕カード試合予定】
▼ 3月25日(金)
楽天(則本昂大)- ロッテ(石川歩)
<楽天生命パーク 16時00分>
▼ 3月26日(土)
楽天(岸孝之)- ロッテ(小島和哉)
<楽天生命パーク 14時00分>
▼ 3月27日(日)
楽天(瀧中瞭太)- ロッテ(佐々木朗希)
<楽天生命パーク 13時00分>
【予想スタメン】
▼ ロッテ
1.(左)髙部瑛斗
2.(右)レオネス・マーティン
3.(二)中村奨吾
4.(指)ブランドン・レアード
5.(一)山口航輝
6.(中)岡 大海
7.(三)平沢大河
8.(捕)松川虎生
9.(遊)藤岡裕大
▼ 楽天
1.(左)西川遥輝
2.(遊)山﨑 剛
3.(二)浅村栄斗
4.(指)島内宏明
5.(三)茂木栄五郎
6.(右)和田 恋
7.(一)鈴木大地
8.(捕)安田悠馬
9.(中)小深田大翔