ニュース 2022.03.24. 07:30

プロ入り後に大変貌…ドラ8・北山亘基が開幕投手に大抜擢【2022年注目ルーキー・日本ハム 編】

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OP戦で5試合に登板し、6イニングを投げて13奪三振と文句なしの成績を記録した北山 (C)Kyodo News

支配下77人中76番目に指名された男の下剋上


「ビッグボス」こと新庄剛志監督が就任し、ニュースにならない日はないほどのフィーバーに沸く日本ハム。新庄監督は今季を「1年間のトライアウト」と位置づけ、選手の力量把握に努めることを示唆した。良くも悪くもチームの形がまったく見えないため、どんな一年になるのか想像がつかない。

 そんななか、昨年のドラフト会議で指名した選手を巡って、サプライズ人事が起きそうだ。なんと守護神として起用されると思われていたドラフト8位ルーキーの北山亘基(京都産業大)の開幕投手起用が新庄監督によって発表されたのだ。

 北山のアマチュア時代を知る人間からすれば、プロ入り後の北山の姿に驚きを隠せない者がほとんどだろう。大学での北山は球持ちのいいフォームから、常時140キロ台前半の球速に安定したコントロールを持ち味としていた。

 投手としての完成度は高いものの、プロではスケール感に欠ける。そんな印象すらあった。知名度に反してドラフト8位まで残った原因も、この点にあったと見られた。

 ところが、プロ入り後の北山は別人のような変身を見せている。アマ時代は先発タイプと思われたが、プロではリリーフに。すると最速156キロをマークするなど、球速がジャンプアップ。しかも打者の手元で強烈なスピンの効いた、好球質をキープしている。さらに変化量が大きく、ブレーキの効いたカーブ。ストレートの軌道からストンと落下するフォーク。オープン戦では5試合に登板し、6イニングを投げて13奪三振。まさしく「なぜこの投手がドラフト8位なのか?」と疑いたくなる姿なのだ。

 オープン戦での投球をキープできれば、間違いなく大活躍できるだろう。開幕投手に指名されたため、現時点ではシーズンを通して先発なのか抑えなのか不透明だが、ドラフト下位指名ルーキーの守護神と言えば、ドラフト7位指名ながら2004年に最優秀救援投手と新人王をダブル受賞した三瀬幸司(元ソフトバンクほか)が思い浮かぶ。2021年のドラフトで支配下77人中76番目に指名された男の下剋上が、早くも始まっている。

ドラ3・水野もOP戦3割、無失策と猛アピール


 北山があまりにもセンセーショナルな投球を見せたため陰に隠れがちだが、オープン戦でアピールした新人は他にもいる。ドラフト3位の遊撃手・水野達稀(JR四国)はシュアな打撃を生かして、13試合で打率.323、1本塁打。守っても無失策とレギュラー獲りへ猛アピールしている。水野は高卒社会人のため、今年22歳と若さも魅力だ。

 ドラフト6位左腕の長谷川威展(金沢学院大)は、横手から腕が出てくる独特の角度が春季キャンプ時から話題に。オープン戦では6試合に登板して防御率2.57とまずまずの成績を残している。宮西尚生、堀瑞輝に続く中継ぎ左腕として名乗りをあげた。なお、長谷川は花咲徳栄高3年夏に甲子園優勝を経験しているが、長谷川自身はベンチ入りメンバーから漏れた過去がある。北山に続き、ドラフト下位から華々しい世界で輝けるのか。チャンスはもう、目の前に迫っている。


北海道日本ハムファイターズ

 2021年ドラフト指名選手のオープン戦成績
*1軍成績(3/21終了時点)

1.達孝太・投手(天理高)
 出場なし

2.有薗直輝・内野手(千葉学芸高)
 1試合 1安打 打率.333 0本 0打点 0盗塁

3.水野達稀・内野手(JR四国)
 13試合 11安打 打率.323 1本 3打点 1盗塁

4.阪口樂・内野手(岐阜第一高)
 1試合 0安打 打率.000 0本 0打点 0盗塁

5.畔柳亨丞・投手(中京大中京高)
 出場なし

6.長谷川威展・投手(金沢学院大)
 6試合 0勝0敗1セーブ 防御率2.57

7.松浦慶斗・投手(大阪桐蔭高)
 出場なし

8.北山亘基・投手(京都産業大)
 5試合 0勝0敗2セーブ 防御率0.00

9.上川畑大悟・内野手(NTT西日本)
 出場なし

◇育成
1.福島蓮・投手(八戸西高)
 出場なし

2.速水隆成・捕手(群馬打イヤモンドペガサス)
 5試合 2安打 打率.250 0本 2打点 0盗塁

3.柳川大晟・投手(九州国際大付高)
 出場なし

4.阿部和広・外野手(平塚学園高)
 出場なし

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