2022.03.27 13:00 | ||||
東北楽天ゴールデンイーグルス | 6 | 終了 | 5 | 千葉ロッテマリーンズ |
楽天生命パーク |
○ 楽天 6x - 5 ロッテ ●
<2回戦・楽天生命パーク>
ロッテは1-3の8回に佐藤都志也の適時二塁打、代打・山口航輝の3ランなどで4点を奪い逆転に成功するも、延長11回に鈴木昭汰が田中和基にセンターオーバーの適時二塁打を浴びサヨナラ負け。今季初黒星を喫した。
8回に4点を奪って逆転した直後の8回に登板したゲレーロ、守護神・益田直也が失点し、逃げ切れなかったことよりも気になったのが、足を絡めた攻撃、送りバントで得点圏に走者を進めるなど、1点を奪うために細かい部分を徹底するチームにおいて、犠打失敗がこの試合だけで3度もあったことだ。
昨季は4月終了時点でチーム19個の犠打を決めていたが、そのうち失敗はわずかに1度。それも、4月25日のソフトバンク戦の5回一死一塁から荻野貴司がセーフティバントを試みて捕邪飛になったものだ。昨年の3・4月は、走者を置いた場面で犠打はほぼ成功させていた。
そんな中、この日は1-2の5回に先頭の松川虎生が楽天先発・岸孝之が投じたカーブをライト前に弾き返し出塁すると、9番・平沢が初球バントを試みるもファウル、2球目もバントをしたがフライを上げてしまい一塁走者を進めることができなかった。
8回も山口の3ランで逆転し、続く松川がライト前にこの日2本目の安打を放ち、平沢が2ボールからの3球目にバントをするも捕手前に転がり、一塁走者の松川は二塁でアウト。試合の流れがロッテにきているなかで、送ることができなかった。
同点に追いつかれた直後の5-5の10回は、先頭のエチェバリアがこの回からマウンドに上がった守護神・松井裕樹のストレートを捉え、ライト前に運ぶ。ここで続く岡大海は初球バントをするもファウル、2球目もバントをしたがピッチャー・松井に素早く二塁に送球され、二塁フォースアウト。途中出場した三木亮がレフト前に安打を放ち一、二塁としたが、後続が倒れ無得点に終わった。
先制点を奪った3回の攻撃は先頭の9番・平沢が9球粘った末に四球で出塁し、二死後、中村の打席中に平沢が岸の投球モーションを完全に盗み盗塁成功、中村のライト前にポトリと落ちる安打で平沢が生還した場面は、四球から足を絡めて得点を奪うロッテらしい攻撃だった。2点を追う8回に、4点を奪い一時逆転する展開に持ち込むことができたのは素晴らしい。27日の試合を振り返れば、3回の攻撃、8回の一時逆転劇、松川のプロ初安打を含むマルチ安打、佐々木朗希の自己最速164キロと場面場面で見れば、良いところも多かった。
忘れてはならないのは、犠打はロッテが得点を挙げるうえでの生命線。ここをきっちりと決めていかないと、得点に結びつけることができないし、足を絡めた攻撃、1本の安打でホームに還ってくるロッテらしい攻撃ができなくなる。また小さなミスの積み重ねが、敗戦に繋がることもある。2年連続Aクラスに入り、今季は頂点を目指すチーム。厳しくなってしまったが、29日からのホーム・ZOZOマリンスタジアムでの6連戦(ソフトバンク3連戦、西武3連戦)では、ロッテらしいいやらしい野球に期待したい。
文=岩下雄太
<2回戦・楽天生命パーク>
ロッテは1-3の8回に佐藤都志也の適時二塁打、代打・山口航輝の3ランなどで4点を奪い逆転に成功するも、延長11回に鈴木昭汰が田中和基にセンターオーバーの適時二塁打を浴びサヨナラ負け。今季初黒星を喫した。
8回に4点を奪って逆転した直後の8回に登板したゲレーロ、守護神・益田直也が失点し、逃げ切れなかったことよりも気になったのが、足を絡めた攻撃、送りバントで得点圏に走者を進めるなど、1点を奪うために細かい部分を徹底するチームにおいて、犠打失敗がこの試合だけで3度もあったことだ。
昨季は4月終了時点でチーム19個の犠打を決めていたが、そのうち失敗はわずかに1度。それも、4月25日のソフトバンク戦の5回一死一塁から荻野貴司がセーフティバントを試みて捕邪飛になったものだ。昨年の3・4月は、走者を置いた場面で犠打はほぼ成功させていた。
そんな中、この日は1-2の5回に先頭の松川虎生が楽天先発・岸孝之が投じたカーブをライト前に弾き返し出塁すると、9番・平沢が初球バントを試みるもファウル、2球目もバントをしたがフライを上げてしまい一塁走者を進めることができなかった。
8回も山口の3ランで逆転し、続く松川がライト前にこの日2本目の安打を放ち、平沢が2ボールからの3球目にバントをするも捕手前に転がり、一塁走者の松川は二塁でアウト。試合の流れがロッテにきているなかで、送ることができなかった。
同点に追いつかれた直後の5-5の10回は、先頭のエチェバリアがこの回からマウンドに上がった守護神・松井裕樹のストレートを捉え、ライト前に運ぶ。ここで続く岡大海は初球バントをするもファウル、2球目もバントをしたがピッチャー・松井に素早く二塁に送球され、二塁フォースアウト。途中出場した三木亮がレフト前に安打を放ち一、二塁としたが、後続が倒れ無得点に終わった。
先制点を奪った3回の攻撃は先頭の9番・平沢が9球粘った末に四球で出塁し、二死後、中村の打席中に平沢が岸の投球モーションを完全に盗み盗塁成功、中村のライト前にポトリと落ちる安打で平沢が生還した場面は、四球から足を絡めて得点を奪うロッテらしい攻撃だった。2点を追う8回に、4点を奪い一時逆転する展開に持ち込むことができたのは素晴らしい。27日の試合を振り返れば、3回の攻撃、8回の一時逆転劇、松川のプロ初安打を含むマルチ安打、佐々木朗希の自己最速164キロと場面場面で見れば、良いところも多かった。
忘れてはならないのは、犠打はロッテが得点を挙げるうえでの生命線。ここをきっちりと決めていかないと、得点に結びつけることができないし、足を絡めた攻撃、1本の安打でホームに還ってくるロッテらしい攻撃ができなくなる。また小さなミスの積み重ねが、敗戦に繋がることもある。2年連続Aクラスに入り、今季は頂点を目指すチーム。厳しくなってしまったが、29日からのホーム・ZOZOマリンスタジアムでの6連戦(ソフトバンク3連戦、西武3連戦)では、ロッテらしいいやらしい野球に期待したい。
文=岩下雄太