2022.04.02 14:00 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 8 | 終了 | 1 | 埼玉西武ライオンズ |
ZOZOマリン |
二木が7回無失点と好投
ロッテは打線が今季最多の12安打8得点を奪えば、投げては先発・二木康太が7回を5安打無失点と好投し、8-1で勝利。勝利したロッテは今季初の連勝、西武との3連戦の勝ち越しを決めた。
先発・二木は初回先頭の鈴木将平、オグレディの連打でいきなり無死一、二塁のピンチを招くも、ここから見事だった。3番・外崎修汰をオールストレートで見逃し三振に仕留めると、4番・ジャンセンにもオールストレートで右邪飛、5番・森友哉もオールストレートで中飛に打ち取った。
2回以降は初回に比べてストレートの球速がやや落ちたが、ストレートは力強く、ストレートに威力があることでフォークも活きた。3-0の6回二死一、二塁で、ジャンセンを空振り三振に仕留めた132キロのフォークは素晴らしかった。
欲しかった4点目
打線は今週1点、3点、1点、2点と“4点目”が取れずにいたが、この日はしっかりと試合終盤に“4点目”をあげることができた。
3-0の7回、先頭の髙部瑛斗、藤原恭大の連続四球で一、二塁とすると、中村奨吾の初球に暴投で三塁を狙った二塁走者の髙部がタッチアウトになるも中村が四球で再び一、二塁。前の打席犠飛を放ったマーティンが右安で満塁とし、佐藤都志也が犠飛。さらにはレアード、安田尚憲にも適時打が飛び出すなど、この回だけで5点を奪った。
何よりも素晴らしかったのが、1点を奪うために、最後までしっかりと一つ先の塁を狙い続けたこと。3-0の7回一死満塁から佐藤のセンターへの犠飛で、二塁走者の中村は三塁へタッチアップ。一、三塁となったところで、一塁走者・マーティンに代えて岡大海を代走に送る。二塁盗塁を試みた岡を刺そうと、二塁へ送球した捕手・森友哉が悪送球。その間に三塁走者の中村奨吾が生還した。岡が二塁へ進んだことで、レアードの適時打に繋がった。
得点には繋がらなかったが、3-0の6回一死走者なしで山口がショートに高いバウンドの打球を放つと、一塁へ全力疾走しセーフに。ショートゴロで2アウトかと思われたが内野安打となり、代走の和田康士朗が二塁盗塁を決めて得点圏に走者を進めた。
8-1の8回無死一、二塁から岡の右飛で、西武の右翼手・愛斗の捕球体勢をみて、二塁走者・藤原だけでなく、一塁走者の中村も二塁へタッチアップ。どんなに点差が開いても、最後まで集中力が欠くことなく、貪欲に次の塁を狙う姿勢を見せ続けた。
試合は8-1で勝利したが気になったのが、5点を奪い8-0となった8回に西野勇士を投入したことだ。ベンチ入りしているリリーフのなかで一番登板間隔が空いており、調整登板の意味もあってのマウンドだったのか。昨年まででいえばビハインドゲームや大量リードで勝っている展開で小野郁、東妻勇輔、田中靖洋などが登板し、勝ちパターンの投手が大量点差の場面で登板するというケースはほとんどなかった。
現状西野は、昨年まででいえば、状況によってセットアッパーの前を投げる6回、ビハインドや大量リードの場面で投げる小野や東妻が担っていた役割なのか。それとも勝ちパターンなのか。西野の起用法とともに、今後の投手起用に注目していきたい。
文=岩下雄太