ロッテ・西野勇士[提供=千葉ロッテマリーンズ]

● ソフトバンク 0 - 3 ロッテ ○
<4回戦・長崎>

 10日のオリックス戦で佐々木朗希が完全試合を達成し、勢いに乗りたいロッテは、首位・ソフトバンクに3-0で勝利。2試合連続の完封勝利で貯金を「2」とした。

 先発のロメロは力強いストレートとスライダー、右打者にはチェンジアップを織り交ぜ、リズムの良い投球でソフトバンク打線を封じ7回・87球、3被安打、0奪三振、1与四球、5日の日本ハム戦に続いて2試合連続で無失点に抑えた。

 0-0の8回は西野勇士が登板し、2つの三振を奪う投球で1回を無失点。攻撃に良いリズムを与えると、9回に先頭の藤原恭大がソフトバンクの一塁・松田宣浩の後逸で出塁。無死二塁から中村奨吾がきっちりと1球目に送りバントを決め、4番のレアードがレフトへの適時打で先制した。さらに山口航輝にも2点適時二塁打が飛び出し、この回3点を奪った。その裏、この日が通算600試合登板となった守護神・益田直也が走者を出しながらもきっちりと締めた。

◆ 西野が3年ぶりに勝利投手

 0-0の8回に登板し1イニングを無失点に抑えた西野が、プロ初完封勝利を挙げた19年9月7日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来となる白星を手にした。

 西野は20年6月29日に右肘をトミー・ジョン手術。20年、21年と一軍登板がなく、その間チームは2年連続2位に入り、昨年は優勝マジックが点灯するなどシーズン最終盤まで優勝争いを演じた。

 「僕がリハビリでいない間にチームが毎年優勝を争って、それを見てここのなかにいれない悔しさもありました。(優勝争いの輪に)入りたいと思ってやっていました」と、今年3月のオンライン取材でこのように当時の心境を口にしている。

 長いリハビリを経て、昨年9月29日の巨人との三軍戦で実戦復帰し、10月に行われたフェニックス・リーグでは5試合に登板。今年に入ってからは「みんなと争っている感覚」と競争を勝ち抜き、開幕一軍を掴んだ。

 西野といえば先発、セットアッパー、抑えと全てのポジションで経験を持つ。開幕前のオンライン取材で、先発、リリーフの両方ができる強みについて訊くと、「上で投げることが第一。どこを任されても上で投げられるのであれば、全うしていく気持ちではあります」と勝利に貢献できるのであれば、役割にこだわりはないという。

 現在西野は、昨年のブルペンを支えた佐々木千隼、唐川侑己、国吉佑樹が一軍に不在の苦しい台所事情のなか、開幕から1点を争う試合終盤の大事な場面でマウンドに上がり、その存在感は日に日に高まっている。

「リハビリで2年間投げられていない。復帰したからには一軍で投げ切りたい」。強い想いをもって挑む22年シーズン。背番号「29」は、チームを勝利に導くため腕を振っていく。

文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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