ニュース 2022.04.21. 10:42

ロッテ、3戦連続完封負け…どんな形でもまずは勝利を!

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選手交代を告げるロッテ・井口資仁監督(C)Kyodo News
 ロッテは2試合連続で1安打完封負け。開幕から安定した投球を続ける石川歩、佐々木朗希、小島和哉が先発したなかでの5連敗は、チームにとってもかなり痛い。

 この3人にロメロの加えた4人が投げる試合は、ある程度勝ち星の計算ができ、開幕から連敗はあっても大型連敗はないだろうと見ていた。先発のチーム防御率は、20日終了時点でリーグトップの1.49。リリーフ陣に課題はあるとはいえ、石川、佐々木朗希、小島、ロメロは少ない球数で長いイニングを投げることができ、8回まで投げて9回に守護神・益田に繋ぐこともできる。それでも勝てないのだ。

 2試合連続で完全試合達成に期待がかかった佐々木朗希は17日の日本ハム戦、8回まで無安打無失点に抑え、9回は守護神・益田がマウンドに上がった。ただ勝てなかった。打線が投手陣を援護できず、10回に西野勇士が一発を浴び、0-1で敗戦した。

 投手陣がスコアボードに0を入れても、1点が遠いのが現状の打線だ。貧打はここ数年続いている。貧打ながらも、得点を奪うための工夫を凝らしてきた。20年は球数を投げさせ四死球を選び、犠打や1本の安打で1つ先の塁を狙い少ないチャンスで得点し、21年は東京五輪明け、貧打に喘いだが、開幕直後は打線が好調でリーグ最多の584得点を誇った。

 長打力という部分ではレアード、マーティンに頼ることが多かったが、球数を投げさせ四死球で出塁し、確実に送って得点圏に進め、1本の安打で1つ先の塁を狙うというのがここ2年のマリーンズ打線の特徴だ。

 今季のロッテ打線を見ていると、昨季は4月終了時点で犠打の失敗がわずかに1つしかなかったが、今季はここまでで失敗が7つ。送るところを、きっちりと送りきれていない。盗塁はリーグトップの25個を記録するが、1本の安打で一塁走者が三塁へ進むケースも8度、一塁から長躯ホームインも2度、4月10日のオリックス戦を最後に一塁走者の長躯ホームイン、1本の安打で一、三塁という形を作れず、相手が嫌がるような攻撃ができていない。

 “足を使った攻撃”をするためにも、塁に出なければならないが、千賀滉大(ソフトバンク)、スミス(西武)といった力強いストレートを投げる投手に対して、ストレートを捉えることができず、ファウルで球数を投げさせるが四球を選べず、抑え込まれていくという展開が多い。

 課題点ばかり目が向いてしまうこの状況を打破するためには、どんな形でも勝つしかない。28イニング連続無得点ということを考えれば、1点を奪って先発が8回まで投げて、9回は益田で逃げ切るという形が理想的。1つ勝って、この雰囲気をなんとか変えたい。

 近年のマリーンズを振り返ると、連勝したかと思うと突然連敗し、連敗が続きこのままズルズルいくのかと思ったら連勝することが多々あった。

 昨季でいえば開幕5連敗で深刻な得点力不足に喘いでいたが、開幕6戦目に16点を奪い大勝し、そこから打線に勢いがつき引き分けを挟んで4連勝、交流戦明け投打が噛み合わず苦しい戦いが続いた中で藤原恭大が再昇格した7月3日の楽天戦から5連勝、東京五輪明けも最初の2カードで2勝3敗1分と負け越し4位転落も、8月18日の西武戦から1カ月近く連敗がなかったということもあった。

 打てないことは不安材料だが、これは今に始まったことではない。マリーンズは、点を取るための攻撃の形を持っている。5試合中4試合が完封負けで自分たちの戦いを見失いそうだが、原点に帰って塁に出て、足を使った攻撃を思い出して欲しい。よくないのは、このままズルズルと負け続けてしまうこと。まだ4月。残りは124試合もある。このチームは何かをきっかけに一気に爆発する力を持っている。そのためにも、スタートダッシュに失敗した今、交流戦前まではなんとか5割ラインで戦い、交流戦で他球団を引き離したい。過去を変えることはできないが、未来は変えられる。下を向かず前を向いて戦おう。

文=岩下雄太

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