2022.05.04 13:00 | ||||
埼玉西武ライオンズ | 5 | 終了 | 7 | 千葉ロッテマリーンズ |
ベルーナドーム |
● 西武 5 - 7 ロッテ ○
<7回戦・ベルーナドーム>
ロッテは9回に2点差に迫られたが、初回に先制点を挙げ、そのリードを投手陣が守りきる形で勝利した。
初回の攻撃は、マリーンズらしい“1つ先を狙う走塁”で長打は1本もなかったが、6安打で5得点を挙げた。初回先頭の髙部瑛斗が四球を選ぶと、続く2番・和田康士朗のライト前への安打で一塁走者の髙部が三塁へ進み一、三塁。続く中村奨吾が空振り三振に倒れたが、スタートを切っていた和田の二塁盗塁が決まり二、三塁とし、4番・佐藤都志也がセンター前に2点適時打で幸先よく先制。
5番・山口航輝の右安で一、二塁として菅野剛士がセンター前への適時打を放ち、この回3点目。一塁走者の山口は三塁へ進塁し、続くレアードのレフト前への適時打で生還した。レアードのレフト前への安打で一塁走者の菅野が三塁へ進み、なお一死一、三塁で安田尚憲の適時打が飛び出すなど、この回打者一巡の猛攻で5点を先制した。
今季初先発となった河村説人は5回4失点で降板したが、後を受けたリリーフ陣は6回・小野郁、7回・東條大樹、8回・西野勇士が無失点に抑え、7-4の9回に1点を失うも守護神・益田直也が試合を締めた。
特に6回に登板した小野の安定感は抜群だった。5回に先発・河村が4点を失い、直後の6回表の攻撃が三者凡退に終わり、流れが西武に傾きかけたなかでのマウンド。小野は先頭の高木渉をオールストレートで3球三振に仕留めると、続く山田遥楓を143キロの速いスライダーで空振り三振、最後も柘植世那を138キロのスライダーで見逃し三振と、3つのアウトを全て三振で奪った。
昨季までは接戦で登板した際に不安定さが目立ったが今季は、昨季の反省を踏まえて「気持ちの持ち方、試合の入り方、先頭打者の入り方」に気をつけ、目の前の打者に対してしっかり向き合った結果が好投に繋がっている。また速いスライダーでカウントを整えられるようになったことで、四球数も減少。勝ち試合でも1つ結果を残した。この積み重ねが、“勝利の方程式”入りに繋がっていきそうだ。
再びチームに目を向けると、結果的に7-5だったことを考えれば、3回に下位打線の安田尚憲、エチェバリアの適時打で2点を加えられたことが大きかった。一死二塁からレアードの中飛で二塁走者の菅野が三塁へタッチアップしていたこと、適時打を放った安田尚憲がセンターがファンブルしている間にしっかりと二塁へ進んだ走塁も地味ながら効いた。
開幕してから記したように大事なのは、勝利した次の試合。ロッテは連勝から遠ざかっており、今日の勝利を明日に繋げたい。
文=岩下雄太
<7回戦・ベルーナドーム>
ロッテは9回に2点差に迫られたが、初回に先制点を挙げ、そのリードを投手陣が守りきる形で勝利した。
初回の攻撃は、マリーンズらしい“1つ先を狙う走塁”で長打は1本もなかったが、6安打で5得点を挙げた。初回先頭の髙部瑛斗が四球を選ぶと、続く2番・和田康士朗のライト前への安打で一塁走者の髙部が三塁へ進み一、三塁。続く中村奨吾が空振り三振に倒れたが、スタートを切っていた和田の二塁盗塁が決まり二、三塁とし、4番・佐藤都志也がセンター前に2点適時打で幸先よく先制。
5番・山口航輝の右安で一、二塁として菅野剛士がセンター前への適時打を放ち、この回3点目。一塁走者の山口は三塁へ進塁し、続くレアードのレフト前への適時打で生還した。レアードのレフト前への安打で一塁走者の菅野が三塁へ進み、なお一死一、三塁で安田尚憲の適時打が飛び出すなど、この回打者一巡の猛攻で5点を先制した。
今季初先発となった河村説人は5回4失点で降板したが、後を受けたリリーフ陣は6回・小野郁、7回・東條大樹、8回・西野勇士が無失点に抑え、7-4の9回に1点を失うも守護神・益田直也が試合を締めた。
特に6回に登板した小野の安定感は抜群だった。5回に先発・河村が4点を失い、直後の6回表の攻撃が三者凡退に終わり、流れが西武に傾きかけたなかでのマウンド。小野は先頭の高木渉をオールストレートで3球三振に仕留めると、続く山田遥楓を143キロの速いスライダーで空振り三振、最後も柘植世那を138キロのスライダーで見逃し三振と、3つのアウトを全て三振で奪った。
昨季までは接戦で登板した際に不安定さが目立ったが今季は、昨季の反省を踏まえて「気持ちの持ち方、試合の入り方、先頭打者の入り方」に気をつけ、目の前の打者に対してしっかり向き合った結果が好投に繋がっている。また速いスライダーでカウントを整えられるようになったことで、四球数も減少。勝ち試合でも1つ結果を残した。この積み重ねが、“勝利の方程式”入りに繋がっていきそうだ。
再びチームに目を向けると、結果的に7-5だったことを考えれば、3回に下位打線の安田尚憲、エチェバリアの適時打で2点を加えられたことが大きかった。一死二塁からレアードの中飛で二塁走者の菅野が三塁へタッチアップしていたこと、適時打を放った安田尚憲がセンターがファンブルしている間にしっかりと二塁へ進んだ走塁も地味ながら効いた。
開幕してから記したように大事なのは、勝利した次の試合。ロッテは連勝から遠ざかっており、今日の勝利を明日に繋げたい。
文=岩下雄太