トンネル抜け出し“リベンジ”に弾み
エンゼルスの大谷翔平選手(27)が不振のトンネルから脱出した。
現地時間29日(日本時間30日)、本拠地で行われたブルージェイズ戦に「2番・指名打者」で出場すると、初回の第1打席でライトスタンドに叩き込む先制弾。3回の第2打席でもセンターへの一発を放ち、今季3度目の1試合2本塁打をマークした。
ここ5試合無安打が続いていた二刀流だが、この日は初回に快音を響かせる。
追い込まれながら相手先発ホセ・べリオスのカーブにうまく合わせると、力感のないスイングから放たれた強いライナーはそのままフェンスを超えてスタンドに突き刺さった。
さらに2-6とビハインドの3回には、無死一塁から今度はまっすぐをセンター奥深くに運ぶ2打席連発。今季11号弾で反撃の狼煙を挙げた。
試合は序盤から点の取り合いとなり、3回を終わって6-6の乱打戦。6回終了時点では、エンゼルスが9-6とリードして終盤へ。
しかし、7回にブルージェイズの猛反撃にあって3点を失うと、直後にマックス・スタッシのソロで勝ち越しながら、8回に2点を失って10-11。最終的には1点差で敗れた。
大谷は2発の後は三振・死球・四球でこの日は3打数2安打で3打点。6試合ぶりの本塁打で2年連続4度目となる2ケタ本塁打に到達した。
チームは5連敗となったが、大谷のバットに当たりが戻ってきたのは光明。トンネル脱出からの逆襲に期待がかかる。
この後は1日休みを挟み、ヤンキースとフィリーズとのロード6連戦へ。大谷はヤンキー・スタジアムでの先発登板が予想されており、昨年1回もたず7失点でKOされた悪夢からのリベンジなるか、こちらも注目だ。