同じ左のスラッガーから見た“アドバイス”は…?
ロッテが両軍合わせて6本のアーチが飛び交う打ち合いを制し、ヤクルトに4-3で勝利。
この試合では、5年目の安田尚憲が待望の今季1号に続いて2打席連発。長距離砲としての資質を見せつけた。
2017年のドラフト1位でロッテに入団し、今年でプロ5年目を迎えた左の大砲候補。
3年目の2020年に113試合に出場を果たし、昨季も115試合に出場したものの、ここまでの通算本塁打は15本。対するヤクルトの主砲・村上宗隆が同学年で同じドラフト1位から119本の本塁打を積み重ねていることを考えると、大きく差を開けられてしまった。
それでもこの日は2回、1-1と同点に追いついて迎えた一死走者なしの第1打席。相手先発・原樹理が投じた145キロを逆らわずに弾き返すと、打球はレフトポール際に吸い込まれる今季1号。ひと振りでチームに勝ち越し点をもたらした。
さらに同点に追いつかれて迎えた4回、二死走者なしの2打席目は原樹理の甘く入ったカットボールにバット一閃。打った瞬間それと分かる2打席連続アーチで再び勝ち越し点を挙げた。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した松中信彦氏は「2打席連発は初めてなんですね」と驚きの声。資質の高さを認めているからこそ、さらなる飛躍へエールを送る。
ここまでの苦戦について「安田選手はまっすぐをファウルにしてしまうケースが多かった」と振り返りつつ、ストレートを打ち返した第1打席の打撃には「1本目はしっかりとバットのヘッドを立てていた分、逆方向のフェアゾーンに打ち返すことができた」と分析。
つづけて2本目についても「変化球を完璧にとらえたんですが、僕はストレートをこのポイントでとらえられるようになると、もっと本塁打が増えてくると思う」とアドバイス。この日の2本が覚醒のキッカケになることを願った。
同じく番組に出演した平松政次氏も「伸び悩んでいましたが、これだけの飛距離を持っている選手」と改めて長距離砲としての資質を強調。
つづけて「一本足に近いような感じで、軸足に体重を乗せて打っていますよね。そこもハマってきたのかなと」とし、変貌ぶりについても手ごたえを口にした。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』