ロッテは大変?ノリノリなリードオフマン
巨人がホームで3連敗を阻止。
“天敵”ソフトバンクを相手にエース・菅野智之が8回無失点の好投を見せれば、打っては丸佳浩が10号・11号の2発。投打が噛み合い快勝を収めた。
この日も「1番・中堅」で先発した丸は、初回の第1打席にいきなり魅せる。1ボール・1ストライクから内を狙ったカットボールがやや甘めに入ると、バット一閃放たれた放物線はあっという間にライトスタンドへ。第10号の先頭打者本塁打で先制点を叩き出す。
2打席目は左飛に倒れたものの、2-0で迎えた5回裏は2番手・松本裕樹のフォークを逆らわずに弾き返し、左中間スタンドに叩き込む11号ソロ。右に左に快音を響かせ、チームを勝利に導いた。
2日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の達川光男氏は、ソフトバンクの“丸対策”について「インコースの速いボールとカットボール、そしてフォークという3種類の組み合わせて抑えてきた」と分析。「初戦は2本打っていますが、ここ2戦はカットボールにやられるシーンも目立っていた」と語る。
そのうえで、この日はいきなりカットボールを完璧にとらえての先制弾。「甘く入ったんですが、これをいきなり打ち返したことで『よし行けるぞ』となりましたよね。2本目はフォークを打ったんですが、そこにもつながったかなと」とし、「この2つを見事に打ち返したことで、もし両チームがまた日本シリーズで対戦となれば、丸は要注意人物になる」と、交流戦での対戦はこの試合で終わったが、“秋”を見据えたうえでも大きな2発だったと解説した。
同じく番組に出演した岩本勉氏も、丸の躍動について「投げる投手はやはり警戒しますよ」とその存在感の大きさに注目。
また、「丸が1番にいるというのは、後続の打者にとっても好影響だと思う。得点が計算できる打線となってきますし、そうなれば味方の投手もゆとりを持って投げることができる」と語り、丸の調子の良さがチーム全体に良い影響を与えると強調した。
「明日からの対戦チームは大変ですよ。丸をどう抑えるか、ひと晩寝ずに考えてください」と達川氏。
3日からは本拠地・東京ドームでロッテと3連戦。特に初戦は佐々木朗希との対決が予定されているだけに、状態上向きの丸がどんな打撃でチームに勢いをもたらすのか。こちらも目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』