強力ブルペンに新たな矢
昨年の日本シリーズの再現となっているオリックスとヤクルトの3連戦。
初戦を落としたヤクルトは8日の第2戦を6-3で取り返し、1勝1敗で9日の第3戦へとつなげた。
この日は打線がオリックス先発のジェイコブ・ワゲスパックに大苦戦。3回までゼロを並べられた中、先発の原樹理は序盤から制球に苦しみ失点を重ねてしまう。
それでも、打線は4回に内野ゴロで1点を返すと、1-3で迎えた5回は山崎晃大朗の2点適時打で同点。3巡目で難敵をとらえ、試合を振り出しに戻す。
6回以降はブルペン勝負となった中、同点で迎えた8回に村上宗隆の適時打で勝ち越しに成功。川端慎吾の犠飛で1点を加えると、9回は二死から塩見泰隆のソロで3点差。裏はスコット・マクガフが2安打を許しながら無失点で締め、6-3で勝ち切った。
8日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した五十嵐亮太氏は、この日の勝利の立役者に「ヤクルトのリリーフ陣」を挙げる。
「先発の原樹理が5回3失点で降板となってしまうんですが、その後のリリーフ陣が無失点リレー。6回から8回は安打も許さなかったんですよね。今野がきっちりと抑えた後に勝ち越し点が入って、清水の後にも追加点。中継ぎが流れを呼びこんだ」と、同点の状態で踏ん張った投手陣の踏ん張りを称えた。
また、MCの野村弘樹氏は「この日は出ていませんが田口麗斗もいますし、あとコールが入って来たのは大きいですね」と、来日1年目右腕の存在感が日に日に高まっている点を強調。
来日初登板で4失点、2戦目も2失点(自責は0)とほろ苦いNPBデビューとなった中、以降の14試合ではわずか1失点と徐々に本領を発揮。五十嵐氏も「状態が上がってきて勝ちゲームでも使えるようになってきた」と語り、好調なチームを支える盤石のブルペンにまた新たな頼もしい存在が加わった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』