14連敗中のエンゼルス、4点リードで終盤戦へ
エンゼルスの大谷翔平選手(27)が9日(日本時間10日)、本拠地エンゼルス・スタジアムで行われたレッドソックス戦に「2番・投手」で先発出場。1点を追う5回に逆転となる12号2ランを放ち、投げては7回1失点で4勝目の権利を持って救援陣にあとを託した。
チームは球団史上ワーストの14連敗中。不名誉記録阻止へ、投手・大谷は初回、2番・ディバースをスプリットで空振り三振に仕留めるなど3者凡退の好スタートを切った。2回は一死三塁のピンチを招いたが、6番・コルデロを一、二塁間への遊ゴロに打ち取って本塁でタッチアウト。このとき、へし折ったバットが大谷の頭部付近を通過しヒヤリとしたが、二刀流は二死一塁で7番・ブラッドリーを空振り三振に仕留めゼロを並べた。
3回も二死三塁のピンチを招いたが、ディバースを今季最速の101マイル(約163キロ)で空振り三振に仕留め雄叫びを上げた。4回は初回以来の3者凡退。5回は先頭からの四球と安打などで無死一、三塁のピンチを招き、8番・ダルベックに中犠飛を許し先制点を失った。それでも、続くピンチを凌ぎ5回1失点。粘り強くゲームを作った。
するとその裏の第3打席、一死一塁でレッドソックスの先発右腕・ピベッタと3度目の対戦。3球目の直球を捉えた打球は左中間フェンスを越える逆転2ランとなった。大谷の本塁打は10試合ぶり。ダイヤモンドを一周する際は珍しくガッツポーズを連発し、15連敗阻止へ感情を露わにした。
自らのバットで試合をひっくり返した二刀流は、6回のピンチを凌ぎ再び力強いガッツポーズを披露。9番・ベラスケスの3号3ランで4点リードとなった7回は3者凡退で終え、7回100球、4安打1失点の力投で防御率は3.64となった。打撃では7回の第4打席でも痛烈な右前打を放ち今季15度目のマルチ安打をマーク。降板後も「2番・指名打者」でラインナップに残っている。