○ ロッテ 2 - 1 DeNA ●
<1回戦・ZOZOマリン>
ロッテの小島和哉投手(25)は10日、本拠地でのDeNA戦で6回82球を投げ無四球5安打1失点と好投。今季10度目の先発登板で待望の初勝利(1勝5敗)を掴んだ。
断続的に大小の雨粒が落ちてくる難しいコンディションのなか、背番号14はいつも通り淡々とゲームメイクした。初回をテンポよく三者凡退で片付けると、2回、3回と走者を背負いながらも無失点投球。先制した直後の4回、イニング先頭の3番・蝦名達夫にソロホームランを右翼席へ放り込まれたが、逆転は許さなかった。
相手先発・大貫晋一も好投し、5回終了時点で1-1の同点。投手戦の様相で迎えた6回、小島は上位打線を相手に初回以来の三者凡退でリズムを呼び込むと、直後の6回裏に打線が奮起。一死から連続四球で一・二塁のチャンスを迎え、4番・佐藤都志也は左飛に打ち取られたが、5番・レアードが中前へ値千金の勝ち越し適時打。頼れる助っ人の一打で小島に勝利投手の権利が転がり込んできた。
なかなか白星に恵まれなかったこれまで同様、この試合も打線の大量援護には恵まれなかったが、7回から東條大樹、西野勇士、タイロン・ゲレーロのブルペン陣が必死の無失点リレー。連投中だった守護神・益田直也がベンチ入りメンバーから外れていたなか最少得点差を守りきり、左腕に待望の1勝をプレゼントした。
試合後、お立ち台に上がった小島は「嬉しいです」と第一声。「(過去9試合は)勝ちがつかなかったですけど、それ以上に投げる試合でチームが負けていたのが悔しかった。良いところを変えずに続けていけば、良いことがあるだろうなと思って頑張りました」と勝ち運に恵まれなかった2カ月半を振り返った。
待望の1勝に安堵の表情で「今日は皆さんに勝たせてもらいました」とチームメイトへの感謝を述べ、レアードの決勝打の瞬間は「頼む!抜けてくれ!と思って見ていた」、降板後のピンチの連続も「痺れましたけど、最後まで味方を信じてベンチで見守っていました」と笑顔で話した。
これでチームは5連勝となり、最大「9」あった借金も「4」まで減少。交流戦勝ち越しにもリーチをかけた。