ニュース 2022.06.12. 21:29

オリックス・杉本が交流戦首位打者に セの強打者から受けた刺激「みんな勝負どころで打点を挙げている」

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オリックス・杉本裕太郎 (C) Kyodo News

1割台だった打率は「.250」に


 5月24日に開幕した『日本生命セ・パ交流戦 2022』も、12日をもって全日程終了。

 部門ごとのタイトル表彰はないものの、オリックスの杉本裕太郎は打率.391(69-27)をマークして交流戦の“首位打者”に輝いた。




 昨季の本塁打王は3月・4月と月間打率1割台に苦しみ、序盤で二軍落ちも経験。それでも、打率.159で迎えた交流戦で勢いに乗り、今季の打率は.250(176-44)まで回復を見せている。

 12日の試合は阪神に1-9で敗れ、5連敗で交流戦を終えたオリックス。それでも、相手先発のジョー・ガンケルを前に苦戦を強いられた中、9回に完封阻止の一打を放ったのも杉本だった。

 背番号99は「相手ピッチャーがすごく良い球を投げて来ていたので、なかなか打てなかった。やっぱり早い段階で打って行かないと、今日みたいに相手のペースになってしまう。もっと早い打席で打てるようにしたい」とまず反省点を口にしたが、「なかなか甘い球が来ない中で、厳しい球をファウルにできているのは、ちょっと前だったらできなかったこと。そこは良くなっているのかなと思う」と、手ごたえも語っている。



 開幕当初と比べても、状態は「全然違います」と前向きなコメント。

 「最初は打てる感じがしなかった。今はその時に比べたら(球の)見え方も良い」とトンネル脱出の兆しを感じつつ、「気を抜いたら昔に戻ってしまう。大振りしたり、そういうことをしないように心がけていきたい」と気を引き締める。

 “交流戦首位打者”という事実についても「試合に負けたのでね。言いづらいですね」としたうえで、「セ・リーグのクリーンナップのバッターはみんな勝負どころで打点を挙げている。そこは見習っていきたいなと思った」と、この3週間で目の当たりにしたこと、肌で感じたことがより刺激になった様子。

 最後は「リーグ戦がはじまっても、もっと打てるように頑張ります」と締め、今後の活躍を誓った。


 依然として主砲・吉田正尚は完全復活の目処が立っておらず、10日と11日は代打で1打席ずつの出場。12日は出場がなかった。

 そんな緊急事態の中で、ラオウに復調の気配が見えているというのは心強いことこの上ない。17日(金)からのリーグ戦再開後も、杉本のさらなる大暴れに期待がかかる。


取材・文=どら増田



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