オリックス・杉本 (C)Kyodo News

◆ 一塁ベース上では笑顔

 昨季のパ・リーグ本塁打王、オリックスの杉本裕太郎選手(31)が意表を突くセーフティーバントで出塁し、敵地ベルーナドームを沸かせた。

 18日の西武戦に「4番・右翼」で先発出場した杉本は、相手先発・平井克典の前に初回の第1打席を空振り三振で凡退していたが、両軍スコアレスで迎えた4回、先頭打者として打席に入ると、初球にセーフティーバントを敢行。打球は捕手と投手の間に落ちる小フライとなったものの、これが投手への内野安打となった。

 思わぬ奇策にオリックスの中嶋聡監督は、表情を隠すように目元を覆う仕草。一塁ベース上では西武の一塁手・山川穂高が笑顔で話しかける姿が中継カメラに捉えられ、杉本もしてやったりの笑顔で応えていた。

 主砲の奇策が得点につながることはなかったが、エース山本由伸を援護しようと野手陣は必死。交流戦から復調しつつあるラオウがなりふり構わずチームを牽引している。

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