ロッテの本前郁也

● 日本ハム 4 - 7 ロッテ ○
<7回戦・札幌ドーム>

 リーグ戦再開の初戦となった日本ハム戦、0-4の8回に2点、9回に5点を奪い逆転勝ち。首位・楽天とのゲーム差を6.5に縮めた。

 初回に好機を作りながら無得点に終わると、その裏先発・二木康太が2点を失い、2回にも失点。0-3の4回には2番手で登板した小沼健太が、浅間大基に適時打を浴びた。打線も日本ハムの先発・上沢直之を捉えることができず、7回が終了した時点で0-4。

このまま敗れるかと思われたが、8回に荻野貴司の適時二塁打、中村奨吾の犠飛で2点差に迫ると、9回は4つの四球に4本の安打、さらには足を絡めたマリーンズらしい攻撃で5点を奪い逆転。7-4となった9回裏は益田直也が危なげなく3人で締めた。

◆ 本前が好リリーフ

 この試合で、改めて感じたのがロングリリーフの重要性だ。

 先発・二木康太が4回途中でマウンドを降りたとはいえ、4回が終了した時点で0-4と残りのイニングを考えたときに十分に逆転ができる点差だった。逆にこれ以上失点すると、ほぼ負けが決まってしまう展開。いかに失点せずに踏ん張れるかというところで、5回から3番手で登板し、4イニングを無失点に抑えた本前郁也の仕事ぶりは非常に大きかった。

 本前は2月中に行ったオンライン取材で「今年に入ってテンポというのは、投げていて一番意識しているところかなと思っています」と話していたが、この日もリズムの良い投球が光った。

 毎回走者を出したが、先頭打者をきっちり打ち取り、走者を出してからも変わらずテンポよく投げた。本前が無失点に抑えたことも、逆転劇の要因のひとつになったのではないだろうかーー。

 ロングリリーフは勝っている場面であれば、リズムよく淡々とアウトを重ねていく必要があり、17日の日本ハム戦のように負けている場面であれば相手の勢いを止め、自分たちに流れを持っていく投球が求められる。普段は先発を務め、慣れないリリーフでの登板というなかで、本前の働きは見事だった。

 開幕直後は先制点を許すと、打線の反発力がなくそのまま敗れるという試合が多かった中で、6月は8勝しているが、そのうち5勝が逆転勝ち。6月のチーム得点数はリーグトップの53だ。先発が早いイニングで降板しても、リリーフ陣がなんとか踏ん張れば逆転ができるようになってきた。あとはこの勢いを継続させ、いかに連敗することなく戦うことができるか。今がチームとしての最高の状態ではなく、まだまだチーム力が上がっていくことに期待したい。

文=岩下雄太

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