ニュース 2022.06.23. 11:00

一時は借金9も…直近12試合は10勝2敗 チーム状態が上がってきた3位・ロッテ

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ロッテ・佐々木朗希 (C) Kyodo News

一時は借金9も…


 ロッテは6月4日終了時点で首位と10ゲーム差の5位、借金は今季ワーストタイの9と、このままズルズル負けが込んでいくのかと思われたが、5日の巨人戦以降10勝2敗と大きく勝ち越し、気がつけば22日終了時点で首位と5.5差の3位まで浮上。最大9あった借金も1まで減らした。昨年の6月22日終了時点の成績が29勝30敗9分、首位・オリックスと4ゲーム差の5位だったことを考えると、まだまだ巻き返しができる状況になってきた。

 6月は5連勝、4連勝と大きな連勝があるなかで、連勝がストップしたあとに連敗がないことが何よりもチーム状態の良さに現れている。5連勝がストップした11日のDeNA戦は、1-1の9回は満塁の好機で無得点、10回に先頭打者が出塁するも佐藤都志也のバント失敗と、サヨナラの好機がありながら得点できず、1-1の11回に東條大樹が大和に適時二塁打を打たれ敗戦。嫌な負け方ではあったが、翌12日に5-4で勝利した。

 4連勝で迎えた21日の西武戦は8回二死まで先発・松本航の前にノーヒットに抑え込まれ0-3で敗れたが、翌22日の試合は4回に安田尚憲の適時打で先制すると、先発・佐々木朗希が7回無失点に抑え6勝目を挙げた。

 大型連勝が止まったあとも、連敗なく戦えているのは、さらに上位を狙っていくうえで非常に大切。今後も大きな連敗なく、戦っていきたい。

投打が噛み合い始める


 打線は開幕直後の最悪の状態から抜け出し、ある程度得点ができるようになったことで、試合序盤にリードを許していても試合終盤に逆転ができるようになった。6月は11勝中5勝が逆転勝ち。

 リーグ戦再開後の初戦となった17日の日本ハム戦は7回終了時点で、0-4と敗色濃厚な展開のなかで、8回に2点を返すと、9回に打者一巡の猛攻で一挙5点を奪い大逆転勝ち。先発陣が早いイニングで降板しても、リリーフ陣が試合を立て直し逆転に繋げていく。昨年春先も佐々木千隼、大嶺祐太(現中日)といったビハインドゲームで投げるロングリリーフの2人が試合を立て直し、試合終盤に逆転するという試合がなんどもあった。チーム状態が良いときは、こういった試合もできる。

 逆転勝ちがある一方で、マリーンズは投手陣を中心にした守り勝つ野球が基本的な形。3.4月はチーム防御率1.91、チーム先発防御率は1.47も極度の打撃不振で、11勝14敗1分と黒星が先行し、先発陣の成績も9勝7敗と、守り勝つ野球ができなかった。

 6月は得点が取れるようになったことで、先発陣と打線が噛み合い、11勝中10勝が先発投手に白星がついている。特に美馬学は6月の月間防御率4.70ながら、リーグトップの3勝。3・4月は3試合・18回1/3を投げて0勝3敗、防御率2.45だったが、6月は1日のヤクルト戦が5回3失点、8日の中日戦は5回1/3を4失点、19日の日本ハム戦は5回1失点と、クオリティースタート(6回以上3自責点以内)が1度もないが全て勝利投手になっている。

 リリーフ陣も春先こそ勝利の方程式で苦しんだが、7回・東條大樹、8回・ゲレーロ、9回・益田直也の勝利の方程式が確立され、この3人に連投があったときには西野勇士、小野郁が勝ち試合で投げ、勝ちパターンを複数作れている。MLB通算155セーブのオスナも加わり、日本の野球にしっかり対応することができれば、救援陣はかなり強固なものになる。

 ただ忘れてはならないのは、今チーム状態が良いといっても勝率5割に届いていないということ。近年のロッテはこのまま突っ走るかと思ったところで急降下したり、今年のように6月4日の巨人戦後に借金が今季ワーストタイの9になった翌日以降は10勝2敗と、とにかく浮き沈みが激しく今後の戦いが全く予想できない。浮かれすぎず、沈みすぎず、勝率5割前後の戦いをしながら、大きな連敗をすることなく、勝負の8月、9月に優勝争いができるよう戦力の見極め、戦える形を整えていきたい。

文=岩下雄太

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