ロッテ・井口資仁監督

 ロッテは26日のオリックス戦、髙部瑛斗のサヨナラ適時打で勝利し、オリックスとの3連戦を1勝2敗で終えた。今週は首位・ソフトバンクと2試合、週末は本拠地・ZOZOマリンで2位・楽天との3連戦だ。

 6月4日の巨人戦に敗れ、今季ワーストタイの借金9に膨れ上がったが、現在は34勝36敗1分の借金2。首位とのゲーム差も5月11日の楽天戦後に今季最大13.5ゲーム差まで広がったが、首位と6ゲーム差まで縮めた。2年連続で2位となった昨年も6月26日終了時点で、30勝31敗10分、首位・オリックスと3.5ゲーム差の5位だったことを考えれば、今季もリーグ優勝を狙える位置につけているといえるだろう。

 今週は上位球団との対戦が続き、一気にゲーム差を縮めるチャンスだ。6月はここまで19試合戦っているが、5回を投げきれなかったのは6月17日の日本ハム戦に先発し、3回1/3で降板した二木康太のみ。そのほかの18試合は先発投手が5イニング以上投げ、そのうち12試合はクオリティスタート(6回以上3自責点以内)を達成している。交流戦明け、6連戦が1度もないことが関係しているのか、現在一軍登録抹消中の石川歩の不在を感じさせないほど、先発陣が機能している印象だ。

 リリーフ陣も7回・東條大樹、8回・ゲレーロ、9回・益田直也の勝利の方程式が確立され、この3人の誰かが連投中であれば小野郁、西野勇士が勝ち試合で登板し、益田が連投中のときにはゲレーロが抑えを担当することもある。さらにMLB通算155セーブのロベルト・オスナも加わり、26日のオリックス戦では同点の延長11回に登板し無失点に抑え、その裏髙部のサヨナラ打で来日初勝利を手にした。ファームには昨季ロッテのブルペンを支えた唐川侑己、佐々木千隼も控えており、開幕直後は不安定だったリリーフ陣もコマが揃ってきた。

 先発陣は大崩れすることなく試合を作り、リリーフ陣も“勝利の方程式”が複数のパターンある。今週はソフトバンク、楽天と上位球団との対戦になるが、投手陣に関してはある程度、最少失点でまとめてくれるだろう。

 問題は打線だ。ポイントゲッターであるレアード、マーティンは状態が上がったかと思うと、上がりきっていないという状況が続いている。6月はリーグトップの65得点を挙げているが完封負けも多く、リーグトップの得点数を上げているように感じられないのが現状だ。

 ただ、6月26日のオリックス戦では1-0の5回に、荻野貴司が安打と盗塁で二塁へ進み、中村奨吾の打席中に相手バッテリーのサイン違いによるパスボールで、ボールが三塁ベンチ方向に転々としている間に二塁走者の荻野が一気にホームインするなど、相手のミスから1点を奪ういやらしい攻撃ができている。

 ロッテの武器である1本の安打で1つ先の塁を陥れる足を使った攻撃に、犠打で走者を得点圏に進めるといった“1点”を取るための形はできており、あとは好機で何度得点に結びつけることができるか。毎回大量得点とは言わないが、勝つために投手陣が逃げ切るくらいの点数は奪いたい。特に先週は本前郁也と佐藤奨真の3失点が、先発投手で最も失点が多かった試合で、1試合に4点を取ることができれば、ある程度勝ちが見込める。今週だけに限らず、1試合に4点以上取れる試合を増やしていきたい。

 振り返れば、交流戦前最後の1週間は楽天(5月17〜19日)、ソフトバンク(5月20〜22日)との3連戦で、楽天戦前は首位と11.5差でこれ以上離されたくないというところで4勝2敗と勝ち越した。これまでもなんども書いてきたように、ロッテは浮き沈みが激しいチームでこの先の戦いが読みにくい。とはいえ、リーグ優勝するためにも、今週が終わったときに、1ゲームでも上位との差を詰めたいのが本音。まずは18時から行われるソフトバンク戦に勝利したい。

文=岩下雄太

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岩下雄太

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