◆ 緩慢な送球が失点につながる
30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に生出演した野球解説者の金村義明さんが、初回の阪神の守備に苦言を呈した。
阪神は初回、先発のウィルカーソンが先頭・桑原将志と、2番・大田泰示の連続ヒットで無死一・二塁とされると、佐野恵太にセンターへのタイムリーヒットを打たれ先制を許す。続く、牧秀悟はピッチャーゴロに打ち取るも、宮崎敏郎の2点タイムリーツーベースで追加点を奪われると、一死後、森敬斗のライト前で4失点目を喫した。
金村さんは初回の阪神の守備について「記録に表れない送球ミスが目についたんですよ。佐野のセンター前は(2塁ランナーが俊足の)桑原なのでどう考えても1点ですよね。(送球は)サードにつなぐべきなんですがホームにつないでしまった」と、センターの近本光司が間に合わないタイミングで本塁へ送球し、結果的に一走の大田に三塁への進塁を許してしまったと言及した。
続く、牧のピッチャーゴロで三走・大田が飛び出した場面については「ゲッツー体制なんですけど、軽く(ホームに)投げて(三塁に)戻られるんですよ」と二塁手・山本泰寛の緩慢なプレーを指摘。
さらに宮崎敏郎の2点タイムリーの場面にも触れ「レフトが取れなかったのはしかたないにしても、(中継プレーは)三塁に繋がなければいけないんですが、間に合わないホームに投げて楽々三塁打にしてしまった」と言及した。
「こういう目に見えないエラーというのがやっぱり終盤に大きく響いてくるんですよ。記録に表れない『E』はつかないんですけどこういうところですよね」と苦言を呈した。
大久保さんも「勝てないチームは(見えないミスが)多いですよ。(阪神は)せっかく連勝して盛り上がってきたのですが…」とチームの勢いを削ぐプレーに懸念を示した。