ロッテの茶谷健太

○ ロッテ 6 - 4 楽天 ●
<12回戦・ZOZOマリン>

◆ きっちり初球で送りバント

 ロッテは1日の楽天戦に6-4で勝利し、4月16日以来となる勝率5割に復帰した。

 攻撃で随所にマリーンズらしさが光った。初回先頭の荻野貴司が二塁打で出塁し、2番・髙部瑛斗がきっちりと初球で送り、3番・中村奨吾がセンター前に先制の適時打。2-4の7回は先頭の代打・角中勝也、代打・山口航輝の連打で無死一、二塁とすると、1番・荻野が1球目で送りバントを決め、髙部が同点の2点適時二塁打を放った。ロッテは2度の犠打機会、1球目に決めて攻撃のリズムを作り、適時打を放った初回の中村、7回の髙部も初球を弾き返した。

 ロッテの攻撃において犠打は、得点を挙げていくうえでは重要な攻撃パターンのひとつ。開幕直後こそ犠打失敗が目立ったが、直近では6月22日の西武戦から5度の犠打機会全て成功し、全てファーストストライクで送っている。そのうち得点につながったのは3度と高い確率で得点に結びつけている。

◆ 1つ先を狙った走塁

 そして、ロッテの武器といえば“1つ先の塁を狙った”走塁だ。1日の楽天戦でも佐藤都志也の本塁打で勝ち越した8回、一死走者なしから途中出場の茶谷健太が内野安打で出塁し、暴投で二塁へ進むと、山口の三塁へのゴロで楽天の三塁手が一塁へ送球したのを見て、二塁走者の茶谷は三塁へ進んだ。茶谷は続く荻野のライト前の適時打で生還。5-4の8回に追加点となる適時打を放った荻野も素晴らしいが、山口のボテボテの三塁ゴロで判断よく三塁へ進んだ茶谷の走塁も追加点に繋がる大きな走塁だった。

 茶谷は今季開幕からファームで過ごす時間が長かったが、ファームでもなんども次の塁を狙う走塁を見せてきた。3月21日の西武戦では1-2の8回一死満塁から吉田裕太のライトへの犠牲フライでライトがホームに投げるのを見て、二塁走者の茶谷も三塁へタッチアップ。4月21日の西武戦では、3-3の7回二死一、三塁から柿沼友哉の三塁へのゴロを三塁手が悪送球。ボールが転々としているわけではなく、一塁手がベースから足が離れただけだったが、一塁走者の茶谷は三塁へ進んだということもあった。

 茶谷に限らずファームでも“1つ先の塁を狙った”走塁が多く、チーム全体で徹底されている。試合前の練習でも“試合に向けての練習、準備”が打撃や守備だけでなく、走塁でも意識高く行われている印象だ。

 時に失敗もあるが、犠打や走塁といった細かい部分は、何年も積みあげてきており、一軍でも二軍でも当たり前のようになってきている。得点に結びつけばいやらしい攻撃と評価され、得点できなければ“なんで送りバントさせるんだ”、“走者を無理に次の塁を狙わせるんだ”という厳しい声も飛ぶ。ただ、チームとして点を取るためにランナーが出た後、どういう攻撃をするかという軸のようなものはある。ブレずにマリーンズらしい攻撃で得点を奪っていって欲しい。

文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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