○ ヤクルト 5 - 0 中日 ●
<14回戦・神宮>
首位のヤクルトは2連勝で貯金22。「4番・三塁」で先発出場した村上宗隆内野手(22)が、プロ野球新記録の5打席連続本塁打を達成した。
村上は初回、3番・山田が先制ソロを左中間席へ運んだあと、二死無走者の場面で中日先発・柳と対戦。カウント2-1後の真ん中に入ってきたカーブを完璧に捉えた打球は、右翼席上段に着弾する38号ソロとなった。
7月31日の阪神戦(甲子園)では、チームを逆転勝利に導く3打席連続本塁打をマーク。この日も第1打席で豪快なアーチを描き、1997年のナイジェル・ウィルソン(日本ハム)以来となるプロ野球史上14人目の4打席連続本塁打を記録した。
勢いは止まらず、一死一塁だった3回の第2打席はフルカウント後のチェンジアップを左中間席へ。これでプロ野球新記録の5打席連続本塁打とし、記念の花束を受け取ったあと本拠地ファンの喝采を浴びた。6打席連発とはならなかったが、イニング先頭だった6回の第3打席は左翼線への二塁打で6打席連続安打を記録。両リーグ断トツの39本塁打&98打点に加え、打率も.321に上げ3冠王獲得が現実味を帯びてきた。
投げては先発の髙橋が、7回4安打無失点の快投で7勝目(2敗)。8回からは今野とコールがゼロを刻み、村上の快挙達成試合を完封勝利で飾った。
村上はお立ち台に上がり「4打席連続は意識してましたし、今日ホームランを打つ夢を見たので『もしかしたら打てるんじゃないかな』と思っていました。普段通り集中して打席に入り、甘く来た球を一発で仕留められたのでよかったです」と話した。
5打席連発がプロ野球新記録だということを知らなかったようで、「ちょっと狙ってましたけど、それぐらいの気持ちでした。チェンジアップに体勢を崩されたんですけど、左手の感覚がすごくよかったですし、右手のフォロースルーもよかった」と、左中間席へ運んだ技あり39号2ランを振り返った。
二塁打だった6回の第3打席については「もう一発打てたらいいな、ぐらいの気持ちで行きましたけど、回の先頭だったので、追い込まれた瞬間ヒットを狙って、何とか塁に出ようという気持ちでした」と語り、再度6打席連発への挑戦意欲を問われると「あります!」と力強く答え、ファンから大きな拍手を受けた。