相手を上回る16安打を放つも…
中日は敵地でヤクルトに2連敗。
3日の試合では大島洋平がリーグタイ記録となる1試合6安打を放つなど、チーム全体で16安打を放ちながら7-9で敗戦。特に外野守備のミスが目立った。
2-3で迎えた3回裏、前の回からイニングを跨いだ根尾昂が先頭の山田哲人をセンターへの平凡なフライに打ち取るも、センターの大島は猛ダッシュしてくるレフトのギジェルモ・ガルシアが目に入ったか、捕球体勢から思わず見送ってボールがポトリ。記録は安打となって先頭の出塁を許してしまう。
さらに続く村上宗隆は二遊間へのゴロ。これは土田龍空が追いついたものの、二塁へのトスが逸れて今回はエラーに。無死一・三塁とピンチが拡大した直後、ドミンゴ・サンタナに手痛い3ランを浴びた。
また、4回も一死一・二塁からサンタナの右方向への飛球に対し、ライトの岡林勇希とセカンドの溝脇隼人がお見合い。満塁となり、一死からホセ・オスナに適時打を許して2失点。大きなミスがことごとく失点に絡み、相手を上回る16安打を放ちながらも点の取り合いに敗れてしまった。
これには3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治氏も「もったいなかったですね……」とコメント。
先発の笠原祥太郎が初回でKOされてしまう苦しい展開の中、後を受けた根尾昂が3失点(自責は2)に藤嶋健人も2失点。しかし、この2名に関しては上述したミスがあってのこの結果だった。
笘篠氏も「若い投手が頑張って投げていましたからね。新しい選手も入ったりしてなかなか連携が取れない部分はあったかもしれないが、ひとつひとつのアウトを積み重ねてあげないと」と、苦しい中で投手陣を盛り立てることができなかった守備に苦言を呈す。
「やっぱりそれができないとピンチは広がって、失点へと結びついてしまう。それも相手はヤクルトですから。守備に綻びが出ると、強力打線にやられてしまう」と語り、最後は「この反省点はしっかりと反省して、切り替えて戦ってもらいたい」とまとめた。
一方で、セ・リーグタイ記録となる6打数6安打をマークした大島のバッティングについては「本当にすごいですね。36歳ですが、年齢をまったく感じさせない」と技術の高さを絶賛。
16安打で7点を挙げた打線を牽引する働きぶりに「中日も攻撃力、破壊力が生まれて来ていますから、大島が1番で元気でいてくれると大きい。今後が楽しみになる」とし、打率.329でセの打率ランキングトップに浮上したベテランのさらなる躍動に期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』