「勝ち運がなかっただけ」
巨人はホームで阪神に連敗。
試合再開後最初のカードは負け越しが決まった。
3日の試合は勝ち頭の戸郷翔征が先発登板。26日のオールスター戦以来、公式戦の登板は7月19日のヤクルト戦以来となったが、立ち上がりから2者連続三振の好スタートを切るなど快調な滑り出しを見せる。
3回に梅野隆太郎に与えた四球から中野拓夢に適時打を許し、5回には梅野に手痛い一発を浴びてしまうものの、この日は8回・108球で被安打4、与四球2つに6奪三振で2失点。打線が1点に抑えられて敗戦投手となったが、見事な投球で先発としての役割を果たした。
7月12日の阪神戦で自身初の2ケタ・10勝に王手をかけて以降、2連敗と足踏み中。思えば昨年も9勝(8敗)で、一昨年も9勝(6敗)と、あと一歩が遠かった2ケタ勝利への道。それでも、解説陣は“不安なし”を強調する。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した池田親興氏は、この日の戸郷について「かわいそうでしたね」とコメント。
内容については「非常に良いピッチング。球の力も十分にあった」と高い評価を与え、「10勝がかかったマウンドということでしたが、投手としては上出来。勝ち運がなかっただけ」と、やれることはやったと強調する。
足踏みが続くことで“2ケタ”がより遠く感じてしまう不安もあるが、最後は「今の気持ちで投げていけば良いと思う。気持ちが切れないようにしてほしい」とエールを送った。
同じく番組に出演した笘篠賢治氏も、「コロナでの離脱がありましたから、どうしてもバッター陣は感覚のズレが生まれてしまっていると思う」とし、1得点に終わった打線に言及。
そのうえで「苦しいとは思いますが、ピッチャー陣にはなんとか自分のやるべきことを頑張ってもらいたい」と語り、感覚が戻るまでは苦しい戦いになるが、味方を信じて踏ん張って欲しいと語った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』