中日・岡林勇希 (C) Kyodo News

◆ チームの危機を救ったディフェンス

 中日がホームで3連敗を阻止。

 7日の試合は5-0の快勝だったが、中でも目立ったのが堅い守りだった。

 0-0の4回表、二死ながら一・二塁のピンチで楠本泰史はライトへの安打。二塁走者の牧秀悟は三塁を蹴ってホームを目指したが、右翼手の岡林勇希が見事な返球を披露。先制点のピンチを防いで見せる。

 さらに1-0の7回表も、一死満塁のピンチで大和の右邪飛を掴み、ファウルゾーンからキャッチャーへノーバウンドでストライク送球。タッチアップを狙った楠本泰史を刺し、大ピンチが一転チェンジに。先発・髙橋宏斗の勝利投手の権利も死守した。

 チームは直後の7回裏に1点を加え、8回には石垣雅海の3ランでダメ押し。しかし、この2つのプレーのうち、どちらかひとつでも失点していたとしたら……?その後の展開は分からなかったことだろう。

 7日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した金村義明氏も、「素晴らしい。きょうはホームラン2本打ったのと同じ。2打点と一緒ですよ」と岡林のプレーを絶賛。

 なかでも7回のシーンについて、「肩が強いことは分かっていたんですが、あのファウルゾーンからダイレクトでストライク送球ですから。驚きました」と驚嘆の声を挙げた。

 8月は月間打率.056と苦しんでいるものの、守備と肩でチームを救った20歳。竜の背番号60は守備時も目が離せない。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

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