オフに左手首骨折、復帰目前だったが…
MLB機構は12日(日本時間13日)、パドレスのフェルナンド・タティス内野手(23)が、薬物規定に違反したとして80試合の出場停止処分を科したと発表した。
同機構によると、タティスはパフォーマンス向上薬であるクロステボルの検査で陽性反応を示したという。この発表にパドレスは「われわれは驚き、非常に失望している。彼がこの経験から学んでくれることを望んでいる」との声明を出した。
ドミニカ共和国出身のタティスは2019年にメジャーデビュー。84試合に出場した同年に打率.317、22本塁打、53打点、OPS.969をマークし、2020年オフにパドレスと14年総額3億4000万ドル(約460億円)の超大型契約を結んだ。130試合に出場した昨季はリーグ最多の42本塁打を放つなど、打率.282、97打点、OPS.975を記録。オールスターメンバーに初選出され、MVP投票では3位に入った。今季はオフに左手首を骨折し、開幕から負傷者リスト入り。今月に入りようやくマイナーでリハビリ出場を開始し、メジャー復帰目前という状況だった。
ポストシーズン(PS)進出を目指すパドレスは、前日の時点で63勝51敗でナ・リーグ西地区2位。今夏のトレードではナショナルズからフアン・ソトとジョシュ・ベル、さらにレッズからブランドン・ドルーリーを獲得。タティス復帰でさらなる打線強化が期待されていたが、ファンを失望させるスターの出場停止処分となった。