不振を抜け出すキッカケとなるか
DeNAは敵地で中日に敗れ、連勝が2でストップ。
6日からはじまった9連戦は5勝4敗、貯金1つで幕を閉じた。
14日の試合は2-3で惜敗も、希望の光は宮﨑敏郎の一発だ。
ここ5試合でわずか1安打と不振に陥っていた33歳は、2回に相手先発・松葉貴大のチェンジアップをレフトスタンドへ叩き込む今季11号2ラン。試合をひっくり返す貴重な一打を放った。
その後は安打が続かなかったものの、良い形で連戦を締めくくることに成功。1日の休みを空けて、16日からの広島戦での爆発に期待が膨らむ。
14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した金村義明氏も、「首位打者も取っている打者ですし、不調は気になってしまいますが、それでも打率は.292。ガタッと落ち込んだわけではない」と語り、依然としてリーグ5位に名前を残している技術をポイントに挙げながら、不安がないことを強調。
つづけて「ここで一本出たことがキッカケとなって、今後の厳しい日程の中で宮﨑が上がってくると頼もしい。相手にとっては脅威になる」とし、残る17試合での活躍にも期待を寄せた。
この宮﨑に加え、佐野恵太も現在5試合無安打中と勢いに陰りが見えているDeNA打線。しかし、裏を返せば宮﨑・佐野といったところが不振に苦しんでいる状態でも、9連戦を勝ち越すことができたと前向きにとらえることもできる。
ともに経験豊富で能力に疑いの余地はないだけに、あとは残り試合の中でどれだけ状態を上げて行くことができるか。逆転優勝は厳しくなったかもしれないが、その先にあるクライマックス・シリーズでの逆転に向けて、この2人の調子は大きなカギとなりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』