◆ 執念の投手リレーで食らいついたDeNA
DeNAはホームで巨人に1-2で惜敗。
敗れたことで首位・ヤクルトの優勝マジックは「4」となり、逆転優勝が遠のく悔しい敗戦となってしまった。
巨人がクライマックス・シリーズ進出のために負けられない戦いなら、DeNAは奇跡の大逆転優勝に向けて負けられない戦い。両軍ベンチの動きも早く、序盤から総力戦の様相を呈す。
DeNAは1-2の6回表、一死満塁のピンチでロバート・ガゼルマンに代えて田中健二朗を投入。左腕は左のグレゴリー・ポランコを期待通りに三邪飛に打ち取ると、続くアダム・ウォーカーのところでは右腕の森原康平にスイッチ。空振り三振で大ピンチをしのいだ。
さらに7回以降も入江大生、伊勢大夢、山﨑康晃とバトンをつなぎ、勝ちパターンを惜しげもなくつぎ込んで食らいつく姿勢を見せる。
結果は1-2で敗れたが、三浦大輔監督の諦めない姿勢は試合を通じて変わらなかった。
CSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した岩本勉氏は、「この試合に関してもワンチャンスで追いついて追い越すことができる点差でしたし、あとはこの後に控えているCS、短期決戦では惜しまずに勝ちパターンをつぎ込むシーンも出てくる」と、ビハインドの状況での執念の継投について解説。
そのうえで、存在感を見せた移籍2試合目の森原については「元気なリリーフは1枚でも多い方が良いですからね。良いタイミングで救世主と言える投手が入って来てくれた」とコメント。
同じく番組に出演した笘篠賢治氏も「楽天でセットアッパーをやっていたという経験がある。力があって、三振も取れる投手が加わったのは、ベイスターズにとっては大きな上積みですね」と、この最終盤での台頭に熱い視線を送った。