通算183勝目で健在ぶり示したヤクルト・石川

◆「通算183勝を理解できるピッチング」

 ヤクルトの石川雅規投手(42)は21日、敵地での中日戦に先発し6回途中4安打2失点と好投。7月7日・巨人戦(神宮)以来の白星となる今季6勝目(4敗)を手にした。

 中日打線を相手に3回一死二塁のピンチを招き、岡林勇希と大島洋平に連続適時打を許したが、3回以外は持ち前の緩急を活かした投球で危なげなくゲームメイク。味方打線の援護にも恵まれ、通算183勝目を掴んだ。

 21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の岩本勉さんは「優勝争いをする中で、小柄なピッチャーですけどこれだけマウンド上でどっしりした投球をしてくれるとベンチも安心、ブルペンもちゃんと試合の流れを見ながら作ることが出来る。通算183勝を理解できるピッチングだった」と、21年目のベテラン左腕が見せた熟練の投球を称賛。

 同じく番組に出演した野村弘樹さんは「一言でいうと、まずはテクニックがある。同じシンカーだったりスライダーでも、一つの球種で緩急を使えるピッチャー。スライダーでもスピードを落としたり、(変化を)横にしたり縦にしたり。それに経験と駆け引きですよね。抜群のものを持っています」と、賛辞を並べた。

 また、野村さんは「今の時代に球速が決して速くない、身体も大きくない投手がここまで一線でできるという、すごく貴重な存在。ぜひ200勝して欲しいなと思えるピッチャーなんですよね」と、通算200勝の目標を公言している石川の大台到達にも期待を寄せた。

 今年でプロ21年目を迎えた石川は、プロ入り当初から多彩な変化球と緩急を操るスタイルで白星を積み重ねてきたサウスポー。岩本さんが「左投手でこれだけの技巧派だと、変な話、50歳くらいまで投げられそうな気がする」と話すと、野村さんも「あくまでも年齢は指標であって、身体がどうかですから。(石川は)全然そんな年齢をまだ感じないですよね。大したもんです」と、ツバメの背番号19へ最敬礼していた。

 NPBでは山本昌(当時中日)が2014年に史上最年長の49歳25日で勝利投手となり、翌2015年に50歳で現役を引退した“前例”がある。能見篤史(オリックス)と福留孝介(中日)が今季限りで引退するため、来季からは石川が球界最年長。現役選手では石川が「生ける伝説」と呼ばれた左腕に最も近い存在となる。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

この記事を書いたのは

藤田皓己

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