2022.09.21 18:00 | ||||
中日ドラゴンズ | 2 | 終了 | 6 | 東京ヤクルトスワローズ |
バンテリンドーム |
笘篠賢治さんはキッパリ「心配ない」
ヤクルトの村上宗隆選手(22)は、13日の巨人戦で史上2位タイの55号本塁打を放ってから、5試合ノーアーチと足踏みが続いている。
21日の中日戦は、第1打席に外角低めへ集められたボールを見極め四球で出塁すると、第2打席に相手先発の松葉貴大が投じたカーブを右安打とし逆転の足がかりを作った。
しかし、6回一死二塁の第3打席は申告敬遠で勝負を避けられ、第4打席は根尾昂の前に見逃し三振。第5打席も森博人のカーブにタイミングを外され空振り三振に倒れた。
55号を放ってからは、23打席に立ち15打数2安打の打率.133、8四球、6三振。たった5試合とはいえ、これまで驚異的な活躍を見せてきた村上に限れば“勢いが止まってしまったのか?”という見方もできてしまう。
21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、三冠王とシーズン本塁打記録に挑戦している村上の状態が話題に。
番組に出演した野球解説者の岩本勉さんが「5試合連続でホームランが出ていない。村上にとっては結構長い期間だと思う。ヒットこそ1本出ているんですけど、らしくないなというシーンもいくつかあった」と切り出すと、同じく番組に出演した野村弘樹さんも「最終打席に左手を離したファウルがあったんですよ。いままでに空振りやファウルがあるなかで、あんなに左手が離れたファウルは見たことがない」と、森との対戦で見せた“らしくない”姿を指摘した。
それでも、野手出身の球界OBである笘篠賢治さんは、投手OBである2人の指摘に「心配ないと思います」とキッパリ。
笘篠さんは村上から“強引さ”が見えた点に言及しつつも、「根尾との対戦での見送り三振でも、ああいうところ(外角低めのストレート)を追いかけて打ちに行っていたらもっと崩れるんですよ。自分のストライクゾーンを振りにいくということはできていると思うので、(56号は)そのうち出ると思います」と村上の状態を分析。また、「今日の映像を見る限りは審判と相性があっていなかった。自分のストライクゾーンとちょっと違うような所があったんじゃないか」とも話した。
22日からは慣れ親しんだ神宮に戻って4連戦。地元ファンの前で日本選手のシーズン最多本塁打記録更新へ期待がかかる。
▼ 歴代シーズン本塁打記録
1位 60本 W.バレンティン(ヤクルト/2013年)
2位 55本 村上宗隆(ヤクルト/2022年)
2位 55本 王貞治(巨人/1964年)
2位 55本 T.ローズ(近鉄/2001年)
2位 55本 A.カブレラ(西武/2002年)
6位 54本 R.バース(阪神/1985年)
7位 52本 野村克也(南海/1963年)
7位 52本 落合博満(ロッテ/1985年)
9位 51本 小鶴誠(松竹/1950年)
9位 51本 王貞治(巨人/1973年)
9位 51本 T.ローズ(近鉄/2003年)
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』