手術から2カ月経たずのスピード復帰
ソフトバンクは25日、ホームでロッテに10-0の快勝。
エース・千賀滉大が6回無失点の好投を見せれば、女房役の甲斐拓也が今季123試合目の出場で待望の今季1号。バッテリーが躍動し、優勝マジックを「5」に減らした。
チームを勢いづける快勝劇。いよいよ優勝へのカウントダウンに期待も膨らむ中、この日はもうひとつ良いニュースが舞い込んだ。
10-0とリードを拡大した直後の8回表、3番手としてマウンドに登ったのが大関友久。7月30日以来となる約2カ月ぶりの一軍のマウンドで、2回無失点の好投を披露して試合を締めた。
土浦湖北高から仙台大を経て、2019年の育成ドラフト2位でソフトバンクに入団した24歳。
支配下2年目となる今季は7月末の時点で18試合に登板して6勝6敗、防御率3.01の成績を残し、自身初のオールスターゲームにも出場。新人王候補にも名乗りを上げる快進撃を見せていた。
ところが、8月に左の睾丸に違和感を覚え、病院を受診したところ腫瘍の疑いが発覚。8月2日に福岡市内の病院で左睾丸の高位精巣摘除術を受けた。
ケガではなく病気だっただけに、復帰時期などは不透明だったが、9月に入ってファームで投球が行えるまでに回復。なんとシーズン中の一軍復帰を実現した。
24日に一軍登録を受け、この日が待望の復帰登板。いきなり最速150キロを計測するなど、2回を投げて25球、被安打2、奪三振1で無失点。優勝に向かって突き進むチームに頼もしい男が帰ってきた。