◆ 鷹OBも完敗認める「素晴らしいと言うしかない」
オリックスの山本由伸投手が12日、『2022 パーソル クライマックスシリーズ パ』第1戦に先発し、ソフトバンク打線を相手に8回10K無失点の快投。チームにシリーズ2勝目（アドバンテージ含む）をもたらした。
山本は4回まで安打1本に抑える上々の投球を披露。先制点を援護してもらった直後の5回に、自らのバント処理ミスもあって一死二・三塁のピンチを招いたが、ここで8番・柳町達、9番・甲斐拓也をスプリットで連続三振。この試合最大の山場を圧巻の投球で切り抜けた。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した球界OBの解説陣は、口を揃えて山本の快投を絶賛した。
ソフトバンクOBの池田親興さんは「素晴らしいと言うしかない。ここは大事だという短期決戦の初戦で、立ち上がりから緊張感がなく普段通りだなという感じの投球。（ソフトバンクは）やられたなという投球でしたね」と語り、5回二・三塁の場面については「柳町が初球の球を振りに行ってファールにした時点で勝負があったように見えた」とコメント。
5回の一連のシーンについては、大矢明彦さんも「追い込まれたら打てないな…とバッターの顔に書いてあるような、それだけ凄さを感じましたね」と話し、野村弘樹さんも「柳町にしろ甲斐にしろ、空振り三振したあとに諦めたような顔をしてましたよね。しょうがないというような顔に見えました」と振り返った。
ここ一番でギアを上げられるエースの投球に解説陣は心酔。CSファーストステージを2連勝で勝ち上がってきたソフトバンクにとっては、勢いを止められてしまう痛い完封負けとなった。
