三冠王・村上を中心に層が厚いヤクルト打線…日本シリーズでも難敵攻略なるか?

◆ “主砲の後ろ”はヤクルトが上回るか

 21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に、ヤクルトOBの真中満さん(51)と五十嵐亮太さん(43)が出演。2人ともに4勝2敗でヤクルトが球団史上初の日本シリーズ連覇を達成すると予想した。

 真中さんが日本シリーズのキーワードに挙げたのは「5番打者」。自身が日本一連覇と予想したヤクルトに限らず、オリックスに関しても4番の後ろを打つ打者がカギを握ると分析した。

 ヤクルトについては「シーズン終盤にオスナが5番を打っていたんですけど、仮にオスナの調子が落ちたとしても、サンタナが入ったり意外とカバーが効く打順。この2人が打つことによって、どれだけ4番の村上と勝負してもらえるか…僕はそこがポイントだと思う」とコメント。

 また、オリックスについても「吉田正尚がシーズン終盤からバチバチに状態が良いので、ここも5番バッターがどういう状態なのかがカギ。吉田正尚との勝負を避けられて、5番と勝負されるような展開になるようだと苦しいかな」と語り、「杉本だったり、終盤に5番起用された西野の状態がしっかり上がってくると、オリックスも得点力が上がってくると思う」と持論を展開した。

 “絶対的な主砲”の後を打つ打者という点ではヤクルトのほうが上。そんな理由からヤクルトVを予想した。

◆ 五十嵐氏は“ヤクルト中軸の柔軟性”にも太鼓判

 また、真中さんと同様に4勝2敗でヤクルト優勝と予想した五十嵐さんは、「クリーンアップ前後」を今シリーズのキーワードに掲げた。

 五十嵐さんは「いまオリックスの投手陣を考えたときに長打はそこまで期待できない」と、12球団トップクラスの力を誇るオリックス投手陣に言及しつつ、ヤクルト打線が「大きいのを狙わなくてもいい状況を“クリーンアップの前後”がどれだけつくれるかが重要」と話した。

 続けて、「ヤクルトは山田、村上、オスナの3人が状況に応じた打撃ができる。走者がいて余裕がある場面なら、あえて強振せずにコンパクトに打ちにいける。この状況を作っていけば自然と得点が入っていく」と、長打力と柔軟性の両方を兼ね備える古巣の中軸に期待を寄せる。

 今シーズン12球団最多619得点をマークしたヤクルト打線が、いかにしてオリックス投手陣を打ち崩すのか…。2年連続で同じ顔合わせとなった頂上決戦から目が離せない。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

この記事を書いたのは

藤田皓己

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