パ・リーグ所属投手の2年連続受賞は初
プロ野球創設期の名投手・故沢村栄治氏を記念し、今シーズン最も優れた先発完投型の本格派投手に贈られる「沢村賞」の選考委員会(選考委員:平松政次、堀内恒夫、北別府学、山田久志の各氏(就任順))が24日に開かれ、今年の受賞者が決定。
2年連続でパ・リーグの投手四冠に輝いたオリックス・山本由伸投手(24)が、2年連続2度目の受賞を果たした。
山本は選考基準となる勝利数・投球回数・奪三振数・防御率で12球団No.1の好成績を残し、選考基準も7項目中5項目をクリア。昨年に引き続き球界屈指のハイパフォーマンスを見せた。
なお、沢村賞の2年連続受賞は2017年~2018年に受賞した菅野智之(巨人)以来で史上6人目。パ・リーグ所属投手による2年連続受賞は史上初の快挙となった。
『沢村賞』の選考基準項目
※カッコ内は(山本)の今季成績・登板数:25(26)
・完投数:10(4)
・勝利数:15(15)
・投球回:200(193回)
・勝 率:.600(.750)
・奪三振:150(205)
・防御率:2.50(1.68)
▼ 沢村賞の2年連続受賞
杉下 茂(名古屋/1951~1952)
金田正一(国鉄/1956~1958)
村山 実(阪神/1965~1966)
斎藤雅樹(巨人/1995~1996)
菅野智之(巨人/2017~2018)
山本由伸(オリックス/2021~2022)
コメント
▼ 山本由伸
2年連続で選んでいただいて、素直に嬉しく思います。
── 安定した成績を残せる理由、原動力は?
一日一日を大切にして、真剣に練習、調整をして、毎試合必死に投げた結果だと思います。
── 「素直に」「謙虚に」という言葉を山本投手の口からよく聞くが、なぜその言葉を大切にしているのか
高校生の時に監督に言われて、今でもすごく大切だと思っているからです。
── 沢村賞に対するイメージは?
シーズンを通して一番いい成績を残した先発投手に贈られる賞というイメージです。
── 山本投手にとって沢村賞はどんな賞で、モチベーションになりますか?
1年間を評価してくれる賞なので、やりがいを感じますし、いただいたらもちろんとても嬉しいです。
── 来年以降、どんな思いで、どんな投手を目指していきたいか
より高みを目指して、もっといいピッチャーになるために、もっともっと野球と向き合いたいと思います。