2022.10.25 18:30 | ||||
オリックス・バファローズ | 1 | 終了 | 7 | 東京ヤクルトスワローズ |
京セラD大阪 |
バント安打に盗塁、守備でも魅せた!
ヤクルトは『SMBC日本シリーズ2022』第3戦を7-1で快勝。オリックス相手に2勝1分けとし、球団史上初の日本シリーズ連覇へ向けて大きく前進した。
この試合のヒーローは、5回に先制決勝3ランを放った山田哲人だったが、途中出場で2安打1盗塁をマークしたドラフト2位ルーキー・丸山和郁も、試合の流れを引き寄せる好プレーを見せた。
3点リードで迎えた6回裏から、先発出場していたパトリック・キブレハンに代わって左翼の守備に入ると、直後の7回に先頭打者として絶妙なバント安打で出塁。続く9番・長岡秀樹のバスターエンドランが失敗に終わると、次打者の2球目に二盗を決め得点圏へ。その後満塁となり、村上宗隆の押し出し四球で4点目のホームに生還した。
得点に絡む活躍を見せた背番号4は、8回の第2打席でも内野安打で出塁し2安打1盗塁1得点。右翼に回った守りでも、吉田正尚が放った前方の飛球をスライディングキャッチするなど、与えられた出場機会のなかで存分に存在感を示した。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の笘篠賢治さんは、7回の得点を呼び込むバント安打について「これは大きな出塁になりましたよ。3点リードしてたとはいえ次の1点が早く欲しい場面。このアイデアは見事でしたよね、完璧でした」と称賛し、「繋いで繋いでそれぞれのバッターの役割というのをしっかり果たしている。それも若い選手たちがこなしているというのが、ヤクルトの野球勘の素晴らしさを感じますよね」と話した。
また、同番組に出演した井端弘和さんは、大舞台でも臆せず持ち味を発揮できる丸山和のプレーぶりに「今後が楽しみ」と期待を寄せ、「私が初めてレギュラーとして出たときは緊張してなかなか自分のプレーをできず、ヒットを打ったりとか、試合数を重ねたところでようやく冷静になれた。(丸山和は)まだ途中出場ばかりですけど、打席を回してもらってこういうプレーができるというのは、ちょっと並の新人じゃないですよね」と、その強心臓ぶりを称えていた。
解説陣は選手のチャレンジを後押しする雰囲気を作る首脳陣はじめベンチのサポートにも言及。きっちりと期待に応えられる選手個々の能力の高さはもちろん、若手がのびのびプレーできる環境を整備できていることも、高津スワローズの強みの一つなのかもしれない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』