「楽に観る」ために打線の奮起も不可欠
『SMBC日本シリーズ2022』は26日に京セラドーム大阪で第4戦が行われ、オリックスが1-0で辛勝。
3回に杉本裕太郎の適時打で挙げた1点を投手陣の奮闘で守り切り、今シリーズ初勝利を挙げた。
27日の第5戦が終わると、1日空けて29日からは神宮での戦いに。敵地への移動を前に、どうにか対戦成績をタイに戻しておきたいというのがオリックスの本音だろう。
そのために重要なのは、まず先発投手。26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷繁元信氏は、「第4戦の中継ぎの使い方を見ると、第5戦も同じようにというわけにはいかない」とコメント。
前夜に宇田川優希が1回と2/3、山﨑颯一郎は2回とイニングを跨いでいるだけに、「いくら1日空くとはいえ、この2人は行けても1イニングとなるはず」とし、「となると田嶋には1イニングでも、1人でも長くゼロで進めてもらわないと苦しくなる」と、田嶋大樹の奮起を大きなポイントに挙げた。
また、谷繁氏は打線のキーマンについて「宗佑磨と吉田正尚」を指名。「この2人が打つとオリックス打線は繋がってくる」とし、シーズン中でもポイントゲッターとなった打線の核に注目する。
吉田は今シリーズまだ2安打で打率.167と苦しんでいるが、「やっぱり攻めが厳しい。四球は多いんですが、その分無理に打ちに行くところも見られるので、そこがどうなるか」とし、結果を求められる中でも冷静に“好球必打”に徹することができるかどうかをカギとした。
一方、番組MCを務める野村弘樹氏は「頓宮裕真」に注目。
「走者がいるところで回ってくることが多いんですよね。このシリーズはまだ1安打なんですが、相手も左の山下輝ということで、出番があればキーマンになる」とコメント。
第4戦では、4番・5番で2人が並びながらもともに快音は響かず。ともに打率1割台と苦しんでいるが、この中軸に当たりが戻ってくれば、中嶋聡監督が試合後に語った「点を取って楽に試合を観る」ことも叶うだろう。
ひとまず対戦成績をタイにするためにも、今夜の第5戦では先発の田嶋と、打線の核を担う宗・吉田正・頓宮に注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』