5人の継投で1安打完封リレー
オリックスは3連勝で対戦成績を3勝2敗1分けとし、26年ぶり5度目の日本一へ王手をかけた。
投手陣の力投と野手の堅守が光った。中5日で先発した山﨑福也は、小気味良い投球で5回1安打無失点の快投。3回は中堅・中川圭太、4回は左翼・吉田正尚がヒット性の飛球を好捕するなど、バックも堅い守りで左腕を盛り立てた。
リードを奪った6回以降は宇田川優希(2奪三振)、平野佳寿(2奪三振)、山﨑颯一郎(2奪三振)、ワゲスパック(1奪三振)が1イニングずつ無失点。1-0で勝利した第4戦(京セラD大阪)以来の完封リレーで、山﨑福は日本シリーズ初白星、ワゲスパックは今シリーズ2セーブ目(1勝)を挙げた。
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した齊藤明雄氏は「出てくるピッチャーがストレートにものすごい力がある。宇田川も山﨑も上背があって真上から投げ込んでくるので角度がついてバッターは点でしか(ボールを)捉えることができない。あれだけ角度のあるストレートがくるとヒット打つのは難しい」と、完封リレーのリリーフ陣を絶賛。
続けて「ワゲスパックは球持ちも良くてバッターは的が絞りにくい感じに見えました。フォークじゃないですがチェンジアップもほんとうにいい落ちをしていましたよね」と、前回の神宮での登板では不安定だった外国人右腕の好投にも褒め称えた。
同じく解説を務めた大久保博元氏は「“ザ・パリーグ”のピッチャーですよね。パワー系の。セ・リーグにはいないんですよこういう(リリーフ)全員が豪速球を投げるチームは。これがパ・リーグの強さですよね」と語り、「(宇田川と山﨑に)引っ張られて平野も球が速くなってきてますよね。元々、すごいピッチャーなんですけど、ちょっとストレート落ちたなと思っていたら、戻ってきてましたよ」と、リリーフ陣全員が調子が上がっていることを指摘。
「ヤクルトの打線が調子が悪いのではなくて…大変ですよこれを打つのは。ヤクルトはチームとしての作戦を考えないと太刀打ちできない。連打なんてないですよ」と、個人で攻略することは難しいとの見解を示した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』