「しっかりと投げきることができた」
『SMBC日本シリーズ2022』は29日に神宮で第6戦が行われ、オリックスが3-0で勝利。
第2戦から中5日での先発となった山﨑福也が5回無失点の好投を見せ、6回以降はリリーフ陣が無失点リレー。左腕にとっては嬉しい日本シリーズ初勝利となった。
初回先頭の塩見泰隆に安打を浴びたものの、打者18人との対戦で許した安打はその1本だけ。4回は2つの四球でピンチを招いたが、後続を斬って執念でスコアボードにゼロを刻んで行った。
「とにかく一人一人、丁寧に投げていくことだけを考えてマウンドに上がっていました」と振り返り、「四球でピンチを招いてしまったところは反省点ですが、全体的には良い集中力を持って、しっかりと投げきることができたと思います」とコメント。
これでこのシリーズは2試合に登板して計9イニングを無失点。「良い感じに身体が動いてくれている感覚がある。そこが上手くハマっているのかな」と、状態の良さを明かした。
大学時代に慣れ親しんだ神宮のマウンドについても「(このシリーズで)1回投げているというのもありますし、(伏見)寅威さんが良い間を保ってくれるというか、良い雰囲気を作ってくれている。その辺は本当に投げやすいですね」。
さらに中川圭太や吉田正尚をはじめとするバックの好守備にも「ああいうのがないと勝ちがつかないので感謝しかない」とし、野手陣へ感謝を述べた。
また、日本シリーズ初勝利に関しても「勝ちが付くのに越したことはないので嬉しいです」と素直にコメント。「まず2戦目に投げさせてもらったので、監督に感謝ですね。まさか2戦目に投げさせてもらえると思ってなかった」とつづけ、大舞台で2度も先発を託してくれた指揮官への感謝も語っている。
チームはエースの山本由伸を故障で欠いている中、山﨑福也も中5日での先発に。
それでも、「本当にいつも由伸に頼っているので、周りでなんとかカバーして日本一になりたいという気持ちはある」と、これまでチームを支えてきたエースを気遣う。
2年連続沢村賞獲得の絶対的エースが0勝でも、3つ勝って王手をかけたというのは地力の証明。勢いのままに4連勝で頂点まで駆け上がることができるだろうか。