「たくさんの熱いご声援ありがとうございました」
今季限りでの現役引退を発表した日本ハムの杉谷拳士内野手(31)が5日、侍ジャパンとの強化試合(東京ドーム)に途中出場。代打で右飛に倒れ、ファンの喝采を浴びながら現役生活に別れを告げた。
シーズン終了後の10月28日に引退を発表。侍ジャパンとの強化試合が引退試合の場となった。試合前には、西武の本拠地で恒例となっていた“いじり”アナウンスが披露され、ベルーナドームの場内アナウンサー・鈴木あずささんが「球界大注目の杉谷拳士選手が、最高に前向きにバッティング練習を行っております。みなさま、今日が最後のチャンスです。よろしければご注目ください」とサプライズアナウンスで花を添えた。
出番は7回、無死一塁の場面。代打として名前がコールされると大きな拍手が沸き起こった。侍ジャパンのベンチには、昨季まで日本ハムを率いていた栗山監督。引退会見にもサプライズで登場した恩師の前で、現役最後の打席は右飛に終わった。
ベンチに戻ると、チームメイトの労いを受け号泣。新庄監督とはガッチリと抱き合った。現役最後の打席を終え「プロに入って14年間、たくさんの熱いご声援ありがとうございました。支えてくださった全ての皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。今日この日、この瞬間から、更なる『前進』に向け、日々精進していきます。野球というスポーツに出逢えて、本当によかったぁー!」とコメント。代表戦に集った12球団のファンから万雷の拍手を浴び、14年間の現役生活は幕を閉じた。