【侍ジャパンシリーズ2022】
○ 侍ジャパン　9 － 0　オーストラリア ●
＜11月10日　札幌ドーム＞

　野球日本代表「侍ジャパン」は10日、札幌ドームでオーストラリア代表と対戦。9－0で快勝し、4試合の『侍ジャパンシリーズ』を全勝で終えた。

　この日は“令和の怪物”こと佐々木朗希が先発。トップチームのデビュー戦となった中、序盤からやや制球に苦しむ面を見せながら、走者を背負いながらも奮闘。スコアボードにゼロを並べていく。

　4回も2本の安打を許しながら踏ん張り、59球で被安打4・与四球1、奪三振2つで無失点。相手の積極的な姿勢も目立ち、奪三振は控えめな個数となったが、吉井理人コーチは「ボールの感覚がまだしっくりきておらず、探りながら投げていましたが、回を重ねるごとに良くなっている印象。本人とも話しましたが、最後に少し感じが掴めたと言っていました」と、今後のさらなる良化に期待を寄せた。


　打線は2回、1番に入った塩見泰隆が満塁からセンター前にしぶとく落とす安打を放ち、この間に2点を先制。3回は押し出しで加点をし、4回には近藤健介の適時二塁打でもう1点。立て続けの得点で4－0とリードを拡げた。

　6回には先頭の塩見がこの日3安打目で口火を切り、周東佑京の犠飛で5点目。塩見はこの日4打数3安打、2打点に2盗塁と躍動。四球も2つ選んでおり、計5出塁とリードオフマンとして持ち味を存分に発揮した。

　2番手では高橋奎二が2イニングで4奪三振・無失点の好投を見せ、6－0となった7回は以降は1イニング1人の継投へ。まずは伊藤大海が11球の3人斬りを見せ、8回は湯浅京己が走者を出しながらも無失点。3点を加えた直後の9回は大勢が締め、5投手による完封リレーが完成した。

　初戦は8－1、2戦目も9－0でオーストラリアとの2連戦に完勝。いよいよ来春に迫るWBCへ向けて、栗山ジャパンが好発進を決めた。