一昨年のオフには有原が満28歳でメジャー契約
阪神は1日、藤浪晋太郎投手(28)のポスティング制度を利用した移籍交渉の手続きをMLBに申請し、受理されたことを発表した。
藤浪は大阪桐蔭高から2012年ドラフト1位で阪神に入団。1年目から3年連続2桁勝利を挙げるなど活躍し、順調にステップアップしていくかと思われたが、16年を最後に規定投球回に到達したシーズンはなし。投球フォームを崩し、19年には自身初めて一軍未勝利に終わった。
ここ3シーズンはリリーフへの配置転換も経験し、今季16試合(66回2/3)に登板し防御率3.38、3勝5敗の成績。節目のプロ10年目を終えたタイミングで、夢のメジャーリーグに挑戦することになった。
藤浪は「ここからようやく本格的にメジャー挑戦に向けた動きが始まるという期待感と、一抹の不安があるというのが今の正直な思いです。ポスティング申請に至るまで様々な面で携わっていただいた方々に感謝の思いを持って、しっかりと良い話ができるようにしていきたいと思います」と球団を通じてコメントを寄せた。
今後は、今オフから45日間に延長された契約交渉期間の中で、譲渡金を支払う意思があるメジャー球団との交渉が可能となる。
直近のポスティングによるメジャー挑戦は、21年に広島からカブスへ移籍した鈴木誠也選手。投手では20年に日本ハム・有原航平投手と巨人・菅野智之投手がポスティングを申請し、有原がレンジャーズに移籍した。
藤浪と同じく満28歳で渡米を目指した有原の場合は、2年総額620万ドル(当時約6億5000万円)の契約を締結したと伝えられており、日本ハムには譲渡金124万ドル(当時約1億3000万円)が支払われている。