笑顔と感謝の入団会見
DeNAは5日、トレードで獲得した京田陽太選手(28)の入団会見を実施。
「トレードで声をかけていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とまずは感謝の思いを述べ、新天地での活躍に向けて意気込みを語った。
トレードを通告された時のことを、「驚いた反面、正直嬉しい気持ちもありました」と振り返った京田。
「チーム(中日)も若返りを行っていましたし、野球選手でいる以上、試合に出ないと意味がない。チャンスを下さったベイスターズには感謝でいっぱいです」とこのチャンスを前向きに捉えつつ、「寂しい気持ちは正直あるんですけど、活躍して恩返しの思いはあります。今年はベイスターズにこてんぱんにやられていますので、僕が入ってもっとこてんぱんにできたらなと」と、“打倒・ドラゴンズ”を誓った。
会見に同席した萩原龍大チーム統括本部長は「みなさんご存知でしょうけど、他球団でしっかりレギュラーを張っていた選手ですので、我々でもレギュラーを目指していただける選手だと思っています。他の選手と競争して、その位置をみんなで争ってもらえたら」とし、森敬斗や大和、柴田竜拓らとのレギュラー争いに期待を寄せる。
京田本人も「個人の目標は、1年間ショートで143試合レギュラーで出ること」とズバリ言い切りながらも、「チームから与えられたことにはしっかりと準備をしていきたい」とフォア・ザ・チームの気持ちも強調。
「内野手ということで、バッテリーを含めて信頼されるように、まずはしっかり守りからアピールしていきたい。5年間すっとショート守らせていただいて経験はありますので、ポジショニングだったり打者の特徴をしっかり捉えている」とつづけ、セールスポイントの高い守備力を発揮したいと語った。
思わず自虐も…?
新天地となる横浜の街については、「大学時代にみなとみらいだったり、赤レンガには遊びに来たことがありますので、懐かしい感じですね」と笑顔。
新たな本拠地となる横浜スタジアムに関しても、「コロナ前は毎試合満員のお客さんの前で試合ができていましたので、これからそこプレーできるのは光栄に思います」と、早くもベイ党との共闘に思いを馳せた。
一方で、今年5月4日には立浪和義監督から「戦う顔をしていない」と激怒され、試合中に二軍への強制送還を命じられたのも横浜スタジアムだった。
これには「自虐になっちゃうんですけど、強制送還されたところにまた戻るのも楽しみ」と笑いつつ、「もともと横浜スタジアムは好き。相性も良かった」と語っており、新たなホームでの再起を誓う。
「牧選手や佐野選手と仲良くやっていきたい。2人ともリーグを代表する選手ですし、ゲームも好きみたいなので一緒にできたらなと思います。(マリオカートも)練習しています」と、野球だけではない交流も楽しみにしているとのこと。
背番号は「1」から「98」へ。大きな数字を背負い、ハマの地で再び疾走する。
取材・文=萩原孝弘