ニュース 2022.12.28. 18:00

「野球を好きな人から広げていけたら」日米野球の識者・上原浩治さんが“新球”「OUR MOMENTS」で目論むW杯を引き継ぐ盛り上がり

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 来年に迫った「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™」に向け『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール公認企画』である、ファンやクリエイターが、試合の公式映像を使って、二次創作や配信など​スポーツコンテンツを自由に発信できるプロジェクト「OUR MOMENTS」の発足が決定。
 
 アンバサダーに任命された上原浩治さんが今後のビジョンを語った。
OUR MOMENTS 特設・応募ページ
大会公式映像を使って動画配信したいYouTuber募集!


“YouTuber上原”も興味津々


「上原浩治の雑談魂」でYouTuberとして人気を博している上原さん。コンテンツでは「タイトル通り雑談を大切にしてます。いいプレーは映像で流れるので、映像として流れない部分を引き出したいと思っています」とリラックスした中で大物ゲストとのやり取りをメインに捉えていると公言。

 今回アンバサダーに選ばれたことには「初めての試みと聞いていたので、何をするの?」と最初は戸惑いながらも「僕のYouTubeチャンネルでも映像を使えるとのことで、だったらそれで野球を知ってもらえるように広げる。見たことのないような、僕にしかできないようなことをができたらいいなという考えはあります」とニヤリ。

「OUR MOMENTS」の参加クリエイターにも「野球がまず好きな人から参加しないと。仕事としてというよりも、俺は本当に野球が好きなんだという気持ちを持った人たちから広がっていったら、よりいいものが生まれるのではないかなと。野球好きから野球をあまり好きではない人たちも巻き込んでというところですかね。まずは下を広げないと上には広がっていかないので」と自身の考えを明かした。


ライバルはアメリカ


 上原さんは野球世界一を決めるWBC自体にも言及。2006年の第1回大会に出場したが「僕らもどういう大会かわからなかった」と素直に振り返ったが、今回は5回目ということもあり「今回は2006年以上に選手たちが出たいと思えるような、すごい良い大会になっていると思います。全員が知っている大会ですから、選手たちの話も盛り上がっていると思います」と大会としても成長しているとコメント。

 2006年WBCでは3回先発し2勝、防御率1.59とエース級の活躍を見せ、チームを優勝へ導いた経験を持つが「雰囲気を楽しめばいいんじゃないですかね。なかなか難しいって言いますけど、2006年に行ったときには海外の、メジャーの球場で試合ができるなんて想像していなかったですから。日本にずっといれば経験することのないことなので、経験ができると思えばいい」とリラックスが好成績の秘訣と明かした。

 その上でいまの代表戦士へ「(日の丸の重みは)感じなくていいと思います。感じてしまうと身体が固くなったりするので。いまの選手たちってあんまり深く考えて野球やっているように思えないんで」と笑いながらも「それでいいと思います。僕達のときよりも深く考えていないんじゃないかな。いい意味で。今の世代の気持ちでいいと思います」と精神面でのアドバイスを送った。




 2023年大会には「サッカーのワールドカップがかなり盛り上がったので、それを野球が引き継いでいい感じでいってくれればいいかなと僕は思います。野球は本当に世界で見てもトップレベルですから。ここ2回は優勝していないですけれども、優勝をって期待はかなりあります」とSUMURAI BLUEの作ったいい流れを、侍ジャパンがステップアップすることを望んだ。

 注目メンバーには「僕の中ではダルビッシュ有選手が出るっていってくれたことは大きいですね。彼は完全に柱ですから。いるといないでは全然違うと思います」とNPB93勝、MLB95勝と両国の野球を知る右腕に期待。起用法にも「僕の構想の中では初戦と準決勝を投げてほしいなと思います。僕が世界大会、国際大会と経験した中で、初戦と準決勝が大事なポイントだと思うので、そこをダルビッシュに任せるのが理想」と持論を展開した。

 戦力面以外でも「実績は申し分ないですし、メジャーの選手も知ってます。アメリカでの生活や相手に対するデータだったり、そういうのが生きた素材、教材として彼が出来ると思うので。そういうところでも期待してます」とメンタル面でも大きな戦力になると目論んでいた。

 ライバル国には「全部です」と笑いながらも「その中でもアメリカのメンバーはちょっといいですね」と最警戒。特にMVP3回、オールスター10回、シルバースラッガー賞9回のスーパースター、マイク・トラウトが参加したことで「彼が最初に出場しますと言った時点で、他の選手も俺も出たい出たいとなったと思うんで。彼がアメリカの柱だと思うんで、まあ手強いとは思いますね」とメジャー経験者ならではの見解を示した。

「(クレイトン)カーショーが投げて村上(宗隆)が打つ、すごい対戦になるんじゃないですか。同じチームで対戦することがないので、大谷翔平選手とトラウトは面白いですよね」と例えながらも一野球ファンに戻っていた。
  
 日米野球を知る男としてYouTubeでも野球ファンの裾野を広げている上原さん。宝刀フォークボールのように「OUR MOMENTS」を“新しい決め球”としてファンを喜ばせてくれそうだ。


取材・文=萩原孝弘

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