西口はリーグ最多タイの61試合に登板
22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2022』では「年末大反省会SP」と題して解説陣が今季のプロ野球界を振り返り、パ・リーグ4位に終わった楽天を総括した。
一時は貯金18を稼ぎ首位に立っていた楽天だったが、後半に急失速。まさかの借金「2」で4位フィニッシュという悔しいシーズンだった。
笘篠賢治氏は「クオリティースタート率が思った以上に低い。(※QS率45.5%=リーグ5位)そこで中継ぎ陣に負担がかかって、いい形で(抑え投手の)松井裕樹まで繋げられなかった」と、先発投手のパフォーマンスが中継ぎも含めた投手陣、ひいてはチーム全体に影響を与えたと持論を展開。続けて「特に金曜日に勝てなくて19連敗(5月13日~9月30日)ですか。カード頭を落として常に苦しい戦いになった」と流れを掴めなかった一年だったと振り返った。
そんななかでも、今季リーグ最多タイの61試合に登板した西口直人投手について、解説陣はその働きを認めつつ、来季の配置転換の可能性についても言及。
達川光男氏は「タイプ的に先発面白いと思います。何といってもマウンドで投げ急がない。1試合を任せても良い持ち味を出してくれるんじゃないか」と西口に先発適性があるとの見解を示し、谷繁元信氏も同様に「先発陣がちょっと高齢化していますから、若い先発陣が入ってきても良いのかなと」と口にした。
西口は11月14日に26歳の誕生日を迎えた来季7年目の右腕。本人は契約更改後に「40ホールド」を来季の目標に掲げており、現時点で先発転向の動きは見られない。それでも、解説陣の評価はもちろん、今季の成績を通じて一投手としての能力の高さは実証済み。どんな役割であれ、新シーズンもチームに欠かせぬ存在となりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』