ニュース 2023.01.01. 00:00

ロッテ、今年こそ歓喜の秋へ!

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2021年ファイナルステージ進出を決めたときのロッテナイン(C)Kyodo News

現有戦力の底上げは必須


 2023年がいよいよスタートした。2020年・21年と連続でリーグ2位となりリーグ優勝への気運が高まった中で昨季は、リーグ5位に終わり、井口資仁監督がシーズン最終戦を持って辞任し、新たに吉井理人監督が就任した。吉井監督のもと、1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指す。

 リーグ優勝するためにも、現有戦力の底上げは必須。髙部瑛斗が昨季盗塁王とリーグ2位の安打数をマークするなどレギュラーに定着したが、夏場以降に打撃面で大きな成長を見せた安田尚憲と山口航輝、盗塁阻止率リーグトップに輝いた佐藤都志也、チーム最多の70試合でスタメンマスクを被った松川虎生、9月以降はショートでスタメン出場した茶谷健太といった“一軍を経験”した若手選手たちが、今季に繋げていかなければならない。

 特に安田と山口は一軍で実戦経験を積んできており、結果が求められる時期に差し掛かってきている。山口は今季に向けて「また30本を目指してまた一からやっていきます」と話し、「16本という少ない数字で終わりましたが、チームで一番をとれたというのは何事にもいいと思います。ただもっと大きな数字でホームランの数で一番を取れるように。打点も気にしながら、打点の数でも多く稼げるように頑張っていきたいと思います」と意気込む。

 藤原恭大にも期待したい。「しっかり活躍してマリーンズの1番は藤原だという印象をつけられるように結果を残していきたい」と背番号1に変更した昨季は、シーズン最終盤の9月に月間打率.333(30-10)をマークするなど期待の持てる内容でシーズンを終えたが、トータルで見れば49試合に出場して打率.209だった。外野はライバルが多い。打てれば、盗塁も昨年の髙部のように30〜40個は走れるだけのポテンシャルを持つ。見ているものにも伝わってくる打席内での気迫、闘争心、そしてスター性もある。レギュラーを勝ち取るためには、バットでの結果を残すのみだ。


若手の壁になれ!


 若手の台頭もそうだが、中堅、ベテランも彼らの前に立ちはだかる壁にならなければ、チームの底上げに繋がらない。昨季不本意な1年に終わった田村龍弘、藤岡裕大の巻き返しが求められる。長年正捕手を務めてきた田村だが、昨季は松川、佐藤といった若手捕手が中心にマスクを被り、抑え捕手として柿沼友哉、加藤匠馬(現中日)が一軍でプレーしていたため、わずか2試合の出場にとどまった。投手陣からの信頼は厚く、昨季は中村稔弥が田村の一言をきっかけに1年目の頃のようなツーシームの落ちに戻った。田村には若手にはない経験という武器がある。

 藤岡も21年に新人時代の18年以来となる規定打席に到達したが、昨季は故障にも泣きプロ入り後自己ワーストの28試合の出場に終わった。茶谷が攻守で存在感を見せ、ドラフト会議ではショートを主戦場にする友杉篤輝(天理大)も加わり、ショートのライバルが増えた。昨年10月にZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習では、全体練習後に中日へトレード移籍した加藤と共に毎日のようにロングティーで汗を流した。球団スタッフに撮影してもらい、その場で自身のバッティング映像をチェックし、確認しながら何度もバットを振っていた。今季に懸ける思いは強い。


投手陣は?


 投手陣も美馬学、石川歩、益田直也、唐川侑己、西野勇士、東條大樹といった30代の選手に頼りつつも、野手と同じように若手、中堅が“エース”、“セットアッパー”、“クローザー”といった大事なポジションを掴んでいかなければ今季、そしてその先の未来はない。

 昨季9勝を挙げリーグ2位の173奪三振をマークした佐々木朗希は最低でも規定投球回到達、さらに貯金を1人で10くらい稼ぐような圧倒的なパフォーマンスを見せてほしい。2年連続規定投球回に到達した小島和哉は、勝ち星と黒星が昨年の反対になるような成績を残せるはず。リリーフ陣でもビハインドゲームや勝ち試合の6回や7回を担当していた小野郁が、シーズン通して勝ちパターンで投げられるようになれば心強い。

 個人的には、ファームから取材してきた種市篤暉と岩下大輝に、シーズン通して一軍で投げ、誰が見ても主力投手と呼ばれるような存在になることを期待する。種市はここ数年は右肘のトミー・ジョン手術の影響によりリハビリ生活が続いたが、手術前は19年にチームトップタイの8勝、翌20年は一時リーグトップの奪三振数を記録するなどエース候補の一人だった。24時間365日野球について考えられる向上心があり、他の若手投手にはない気迫もある。今季は投球面でグイグイ引っ張っていって欲しい。

 岩下は一軍に定着した19年から着実に成長していき21年にはシーズン自己最多の8勝を挙げた。昨季は開幕直後に右肘手術した影響で14試合の登板にとどまったが、防御率は0.55。苦手にしていた右打者の被打率は.000だった。短いイニングで力が発揮できることを昨季証明した。先発、リリーフでも両方できる強みを活かし、シーズン通して投げ抜いていきたい。

 ここでは紹介しきれなかったが、選手全員のレベルアップ、活躍を期待している。秋には涙ではなく、チーム、ファン全員がZOZOマリンスタジアムで笑いたい。そして、今年こそ常勝軍団への第一歩にしたい。

文=岩下雄太

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