ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が6日に発表された『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC』の日本代表に選出された。

　栗山英樹監督と共に会見に出席した大谷は、「素晴らしい選手が集まってくれているので、優勝だけを目指して頑張りたいと思います」と意気込んだ。

　会見中に大谷は「優勝だけを目指して勝つことだけを考えていきたい」、「勝つことだけを考えて」、「選手たちも勝つことを考えています」と“勝つ”という言葉を何度も口にし、勝利へのこだわりを見せた。

【代表質問・一問一答】
Q 意気込み、どんなプレーを見せたい
「今も言いましたけど、優勝だけを目指して勝つことだけを考えていきたいなと思っているので、前回は出られなかったですし、自身としても初めてのWBCなので楽しみにしながら頑張りたいなと思います」

Q WBC世界一の時はどんな憧れを持ってどんな影響を受けた？
「印象としては韓国戦のイメージがどうしても強いかなと思います。僕も野球を学生でやっていて一番楽しい時期じゃないかなと思うので、どうしてもそのイメージになってしまいますし、日本のトップの選手たちが一つのチームで他の国のトップ選手たちとやっているのを見るだけでワクワクしていた。今度は自分がその立場になって、いいプレーを見せられるように頑張りたいと思います」

Q 栗山監督からどんなオファーを受けた？
「直接向こうでも話をさせてもらって、その時はまだシーズン中だったので僕自身もまだ来年のシーズン前のWBCについて考える余裕は、あまりできなかったんですけど、実際にシーズンが終わって色々考える中で、自分の考えをまとめて連絡させていただいたという感じですかね」

Q 栗山監督から選手愛を感じたシーンは？
「あまり感じたことがないですかね（笑）、冗談ですけど、本当に一人一人の選手と対話する監督だと思うので、あまり一緒にプレーしたことのない選手も数日で、お互いを知ることができるんじゃないかなと思います。そういう雰囲気を持っている監督だと思うので、集まる選手はなんの不安もなくプレーできるんじゃないかなと思います。」

Q 今回のWBCで大切にしていきたいこと
「勝つことだけを考えて、それ以外はなんでもいいかなと思うので、その中の一つの戦力として必要だといってもらったことにすごく嬉しさを感じていますし、それに応えられるように。個人的には日本でプレーするのは久々なので、一つ楽しみかなと思います」

Q 投手と打者、起用法はどう考えている？
「できることをやりたいなと思っているので、選手は使われる立場ですし、自分で他の選手の起用法をタッチできるわけではない。自分のできることを精一杯やりたいなと思っています」

Q アメリカの本気度を感じることはある？トラウト選手とWBCで話したことは
「他の国もアメリカに限らず素晴らしい選手が、トップのトップが集まっている印象を受けるので、難しい戦いになるのは分かりきっている。精一杯日本の野球で頑張っていきたい。トラウト選手に関しては、誰もが認めるトッププレーヤー。シーズン中から少しずつ話もしていましたけど、個人的には凄い選手が集まるとは正直思っていなかった。一野球ファンとしては本当に凄い選手なんだ、見るだけで価値のあるメンバーなんじゃないかなと思います」

Q なぜWBCで勝ちたいのか
「僕自身が一番野球を楽しい時期にそういうプレー、試合を見せてもらって、いつか自分がここでプレーできたら面白いだろうなという一つの夢として持っていた。それがお話をいただいた時点である程度前向きな気持ちでしたし、前回に関しては怪我で出られなかったというのがあるので、なおさら今回しっかり出場したい気持ちになったのかなと思います」

Q 日本の強み
「投打のバランスを見たときに投手力の方がバランス的に上なのかなという印象なので、NPBに在籍している投手を含めて、素晴らしい投手がたくさんいると思う。短期決戦は特に投手が重要。投手力がひとつかなと思います」

Q 栗山監督は頷いていましたが、大谷選手の話を聞いてどう思いました？
＜栗山監督＞
「とにかく選手が勝ちたがって、絶対勝つんだ、そういう思いを持って戦うしかない。そういう思いというのは、みんな思ってくれていると思う」

Q ファンにメッセージ
「短期決戦なので、数少ない試合ですけど、選手たちも勝つことを考えていますし、ファンの人たちにとっても勝つことが見ていて面白いところじゃないかなと思っているので、一緒になって戦えたらなと思っています」

（取材＝ニッポン放送アナウンサー・洗川雄司）