笘篠氏はWBC直後の開幕投手に懸念
9日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2023』で解説陣が今季の展望を語り、巨人・戸郷翔征投手に言及した。
戸郷は昨季、開幕から先発ローテーションを守り抜き自己最多となる12勝、防御率2.62をマーク。154奪三振で自身初タイトルとなる最多奪三振を獲得した。
3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表・侍ジャパンにも選出された戸郷。今季は開幕投手と沢村賞を目標に掲げ、さらなる飛躍を目指す。
高木豊氏は「(戸郷は)15勝平均でいけると思うんですよね。球の質だったりいろんなことを見ていると。それと『開幕投手』という目標を口にしましたけど、戸郷は若手の代表だと思うんですよ。巨人には若手の投手がいっぱいいますよね。戸郷が開幕投手をやることによって若手投手陣が引っ張られるというね。ぜひともその位置を勝ち取ってほしい」と、初の大役にも期待を寄せた。
笘篠賢治氏は「若手だけじゃないですよ。菅野(智之)もこれはもう“エース菅野”で来ているわけですから、負けてられないという相乗効果が生まれる」と、戸郷のパフォーマンスがベテランの刺激になると期待。
ただ、「WBCに選ばれて心配されるのがボールの違い。切り替わる時にどれだけアジャストしてできるのか。僕はピッチャー出身じゃないですけど、やっぱり気になりますよね」と話し、NPB統一試合球とは異なるボールを使用する代表活動が、シーズン開幕へ向けた調整の遅れにつながる可能性があるとの見解も示した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』